作品概要
《聖母子と羊飼い》は、画家のアントニオ・ヴァッシラッキによって制作された作品。制作年は1600?年から1600?年で、サン・フランチェスコ・デッラ・ヴィーニャ教会に所蔵されている。

作品
1600年頃に描かれたアントニオ・ヴァッシラッキによる《聖母子と羊飼い》は、ヴェネチアのサン・フランチェスコ・デッラ・ヴィーニャ教会内のジュスティ二アン礼拝堂に掲げられている。
作者
ヴァッシラッキは、1584年から『ヴェネチアの画家組合』のメンバー、1600年にはヴェネチアで活発な外国人のコミュニティ『ギリシャ人の聖ニコラ組合』のメンバーとして登録されている。
1591年『商人組合』と契約を結び、ヴェネチアのサン・ジョバンニ・エレモシナリオ教会、サン・アンジェロ・ラファエレ 教会、サン・ザッカーリア教会などに作品を描いた。
主題
聖マリアとキリストを囲む羊飼いたち。卵やワインを捧げている。キリスト誕生をテーマとしたキリスト教芸術作品ではしばしば《羊飼いの礼拝》というタイトルで、羊飼いたちが到着してすぐにキリスト誕生を目撃したシーンが描かれる。そして《東方三博士の礼拝》と合わせて制作されることも多い。一方、天使が羊飼いを招きよせる場面を表す《羊飼いへのお告げ》とは、別のテーマとして扱われる。
教会
サン・フランチェスコ・デッラ・ヴィーニャ教会は、ヴェニスに二つあるフランシスコ会教会の一つである。カステッロ地区にあり、アルセナーレ(中世の造船所跡)に近い。教会の名前は、昔あった葡萄畑(vigna)に由来する。1037年、この場所に最初に建てられた教会は、メーソンリー(組積造、石、レンガなどを積み上げて建築する方法)で建てられた初期の教会のひとつであった。1253年、この地が寄付され、ゴシック様式の僧院が建設された。15世紀にはフランシスコ派の僧たちと、近くにするドージェ(元首)一族の要望により改修が行われた。
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