作品概要
《聖母マリアと子供》は、画家のデジデーリオ・ダ・セッティニャーノによって制作された作品。制作年は1450年から1450?年で、サバウダ美術館に所蔵されている。

母性愛の象徴
聖母マリアが夢中で子供を抱きしめるあまり、強く抱かれる子供の皮膚が彼女の右手の指のあいだからはみ出し、指が埋まっているかのように見える。 美しい絹のような柔らかな母性愛に満ち足りたこの世で最も尊い世界に浸る聖母マリアと子供は穏やかに呆けたような表情をしている。
ドナテッロゆずりの古典的な浅彫り彫刻手法
デジデーリオは、師ドナテッロが編み出したシャッチアート(平坦化された)浅掘り彫刻手法を採用し製作に臨んでいたが 、 デジデーリオの洗練された感性を表現するには、古典の彫刻手法ではもはや不十分であったのではないかとの見解がなされている。
《聖母マリアと子供》は、長い間ドナテッロによる作品とされていた。
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