作品概要
《キリストの鞭打ち》は、画家のアントニオ・ヴァッシラッキによって制作された作品。制作年は1600?年から1600?年で、サンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ聖堂に所蔵されている。

作品
ヴァッシラッキの作品《キリストの鞭打ち》は、ヴェニスのサンティ・ジョバンニ・エ・パオロ聖堂の中にある、マドンナ・デッラ・パーチェ(平和の聖母)礼拝堂内、右側の壁に掲げられている。
題材
《キリストの鞭打ち》、もしくは《円柱に縛られたキリスト》《柱での鞭打ち刑》などとも知られる、この題材は、キリスト教芸術において頻繁に見られるもので、キリストの受難や人生の一場面として表現されて来た。
キリストが縛られる円柱または縄、鞭はアルマ・クリスティ(キリストの受難を象徴する道具)に数えられる。
15世紀になると、この題材は受難を描く連作の一部としてよりも、独立した作品として描かれるようになった。また同時に、円柱や杭に縛られたキリストは、それ単独でも作品の題材として扱われるようになった。
収蔵
当作品は、サンティ・ジョバンニ・エ・パオロ聖堂で見ることができる。イタリア・ヴェニスのカステッロ地区にある教会の1つであり、市内で大きな教会の1つでもある。聖堂として位置付けられている。ヴェニスの方言でサン・ザニポロとも知られる。
このレンガ作りの大きな建物は、イタリアン・ゴシック様式でデザインされ、1430年代に完成。ヴェニスでのドミニコ会派の中心的な教会として祭礼を行なって来た。
15世紀以降、この教会でヴェニスの全元首の葬式が挙げられることになり、25人の元首が埋葬されている。
広大な内部には、葬式のモニュメントや絵画が沢山あり、テッツィアーノ、ティントレット、ベリーニなど、ヴェニスの偉大な芸術家による絵画や彫刻作品が存分に飾られており、1806年になるまで増え続けた。
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