作品概要
《裸の男たちの闘い》は、画家のドメニコ・カンパニョーラによって制作された作品。制作年は1517年で、RISD Museumに所蔵されている。

作品
裸の男たちが林で闘いをを繰り広げてる。馬の背に乗っている男たちもおり、左下には犬が描かれている。
ドメニコ・カンパニョーラはコレクターの間では彼のドローイング(線画)の作品で知られていたが、 ドメニコが自身のドローイングのスタイルを版画にも落としこもうとしたと見ることができる。線が滑らかでスケッチのような版画作品である。長い流れるようなラインは、体の大きさを表現しているというよりも、男たちの体にリズムと動きを与えている。また、このスタイルには、ドローイングの特徴と版画の持つ剛性や明瞭さを同時に表現することへの挑戦も見られる。
本作品のような闘いのシーンや試合のシーンを描くには高い技術が要求される。過去の古典のテーマと関連づけて、画面を構成する能力や人物や馬を表現する描写力が求められるのだ。
レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロによる有名な戦闘シーンの作品のコピーは多く流通していたが、ドメニコはそれらよりもティツィアーノの構図に学び、戦闘シーンの混乱した様子や騒ぎを強調することで、その構図を自身のものとしたようだ。
来歴1
William Babcock Weedenの記念として子より寄贈された。
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