作品概要

若い羊飼い》は、画家のジュリオ・カンパニョーラによって制作された作品。制作年は1509?年から1512?年で、メトロポリタン美術館に所蔵されている。

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作品

象徴的で謎めいた主題が心地よい風景の中に、またそれとは対照的に、背景には街か村が描かれている。思索的な雰囲気に包まれた作品である。

若い羊飼いは木の陰に座り、笛を手にしている。その視線の先には、彼の足元に横たわる老いた羊飼いがおり、この絵の端に頭がかろうじて見えている。作品タイトルには老いた羊飼いは言及されないものの、若さと老いが並列されることで、人間の根本的なテーマである生と死が喚起される。

時代背景

アルカディア、理想的田園。自然と調和し、素朴さの中に生きる羊飼いたちが生きる詩的な地。
それが初めてベネチア絵画において表現されたのは、16世紀初めの20年間のことだ。この時期、ベネチアの政治状況は緊張に満ちていたにも関わらず、その正反対の田園的情景は、人文主義の文化や書籍出版業界に平和な世界観をもたらした。

技法

カンパニョーラは、グラデーションをつけるため、スティップル法(点刻彫版法)を編み出した。彫刻では基本的に線描が使われるが、多数の細かい点や線を用いることで、滑らかなグラデーションをつけられるようになり、これにより以降の版画作成に非常に大きな発明となった。

作者

カンパニョーラは、ベネチアの画家、特にジョルジョーネが描いた風景に近いものを版画で表していたが、その作品は単に風景を思い起こさせるだけではない。様々な分野を学んだカンパニョーラは、細密画などの美術だけでなく、音楽(彼自身、リュート奏者で歌手であった)や、その時代の人文学的な考え方(文学、詩、ラテン語、ギリシャ語、ヘブライ語)にも精通していた。
生まれた地パドヴァや育った地ヴェニスで、ヒューマニストの集まりによく顔を出しており、積極的に人文学に関わり、アルカディア(理想的田園)というテーマは、他の芸術家たちが作り出したモチーフの真似や知識人たちに好まれるような見せかけであったと言うよりも、新しい何かを創作するベースとなるアイデアであった。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジュリオ・カンパニョーラ
  • 作品名若い羊飼い
  • 英語名The Young Shepherd
  • 分類絵画
  • 制作年1509?年 - 1512?年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵メトロポリタン美術館 (アメリカ)
  • 種類版画
  • 高さ13.8cm
  • 横幅8.3cm
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