作品概要

聖母の誕生》は、画家のピエトロ・ロレンツェッティによって制作された作品。制作年は1335年から1342年で、シエナ大聖堂に所蔵されている。

詳細な画像を見る

《聖母の誕生》は、イタリアのシエナ派画家ピエトロ・ロレンツェッティ(1280-1348)によって描かれた祭壇画である。

k絵画の概要

1330-1350年の間、シエナ大聖堂内の聖サウィヌス祭壇に飾られ、4人の使徒、聖アンサヌス、スポレトの聖サビヌス、聖クレセンティウス、聖ヴィクトルを奉る多翼祭壇画の物語群のひとつを構成している。この物語群は、マリアの誕生の場面が主題となっており、シモーネ・マルティーニ(1284-1344),その義弟にあたるリッポ・メンミ(1291-1356), ピエトロ・ロレンツェッティの弟であるアンブロージョ・ロレンツェッティ(1290-1348)とピエトロによって制作された。

絵画の構図

《聖母の誕生》は元々は五連画であったが、現在は両翼を失い、三連祭壇画となっている。ピエトロの用いた構図は当時には稀であり、画期的な試みであった。一続きの空間で物語が展開される構図を、部屋の上部にあるアーチ形天井から下部へ続く白い支柱で分離し、類い稀であった幾何学的遠近法を用いることで空間に奥行きを出している。アーチ形天井の形はパネル上部を型どり、天井には、当時のゴシック建築の特徴である星夜が描かれている。

絵画に描かれた物語

左翼の場面には、出産には立ち会うことが許されなかった、マリアの父ヤコブと老父ヨアキムが、少年から出産の知らせを聞く姿が描かれており、その後方の半円壁画と柱廊の奥にはゴシック式宮殿の中庭が見える。中央パネルには、白いドレープを背にしたアンナが、ベッドに横たわり、像眼模様で装飾された紋章入りの旗を手に持った赤いドレスの女性と話している。赤ん坊の性別を尋ね、女の子であることを知る。その前方で2人の女性が赤ん坊のマリアに産湯を使っている。右翼にはさらに2人の待女がアンナを労り、食べ物や飲み物を手に持ちながら立っている。窓や、ベッドの前の収納箱、床のタイルなどの室内装飾や、色彩鮮やかな衣装からは、当時のシエナ特有の家庭の様子が垣間見れる。

作品をもっと見る

基本情報・編集情報

  • 画家ピエトロ・ロレンツェッティ
  • 作品名聖母の誕生
  • 英語名Nativity of the Virgin
  • 分類絵画
  • 制作年1335年 - 1342年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵シエナ大聖堂 (イタリア)
  • 種類テンペラ画、パネル板
  • 高さ182cm
  • 横幅187cm
  • 更新日
  • 投稿日
  • 編集者
  • 聖母の誕生の感想を書き込む

    こちらで、ぜひ本作品の感想やエピソードを教えてください。作品に関する質問もお気軽にどうぞ。