さようなら

核実験と第5福竜丸

この絵画はベン・シャーンが太平洋におけるアメリカの核実験に意義を唱えるために制作した、ラッキードラゴンシリーズの中の一作品である。このシリーズは1954年3月、日本の漁船、ラッキードラゴン号（第5福竜丸）の乗組員がビキニ環礁で被爆した事件を批判する目的で制作された。

画面構成

シャーンはこの悲劇をシンプルな要素に凝縮した手法で表現している。画面上部には有毒な雲が集中的に描かれ、画面下部にはタイトルとなっている別れ、さようならを意味するジェスチャー手がぎっしりと描かれている。