作品概要
《ぶらんこ》は、画家のジャン・オノレ・フラゴナールによって制作された作品。制作年は?。

1767年頃、ロココ美術を代表するフランスの画家・フラゴナールの絶頂期に描かれた『ぶらんこ』。庭園に設けられたぶらんこに乗ってミュールを高く飛ばす若い女性と、そのスカートの中を低い位置からのぞき見る愛人の貴族男性を描いたものである。ひとつ間違えば下世話になりかねない主題を品良く描いている。
陽光の下で鮮やかに輝くピンク色のドレスの優美さや、若い男女の睦まじい戯れの様子が印象的な作品だが、左側に人差し指を立てるキューピッドの石像や、ぶらんこの紐を引く中年男性(女性の夫とも、司教とも言われている)の表情など、華やかな印象の陰にある種の不穏さが垣間見えることも、この作品に深みを与えていると言える。
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