作品概要
《自画像》は、画家のフランシスコ・デ・ゴヤによって制作された作品。制作年は?。

マドリッドの王立サン・フェルナンド美術アカデミーに所蔵されているこの作品は、数々の画家が生涯に度々手がけてきた「自画像」の中でも特に代表的な作例のひとつであり、ゴヤが69歳の頃に制作された作品です。この作品が制作された頃、ゴヤは画家としての最高の地位である宮廷首席画家にまで登りつめたものの、既に聴覚を失っており、さらに1810年頃からの体調不良によってしばしば病床に臥してしまう状態でした。そういうこともあり、本作に描かれるゴヤ自身の姿は、25歳頃、45歳頃など出世欲に従い、地位の向上に邁進していた頃の自画像作品と比較し、明らかにメランコリックな表情を浮かべているのが分かります。
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