作品概要

奴隷収容所》は、画家のアンドリュー・ワイエスによって制作された作品。制作年は1976年で、個人に所蔵されている。

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抽象的な背景

この論争を呼びそうな作品でワイエスは、裸の黒人女性が背中を鑑賞者に向け、白いリネンで覆われたベッドの上で横になった姿を描いている。彼女の曲げられた腕は体の前に、手は頭の上に置かれている。

この主題は、伝統的なオダリスクに対するワイエスなりの解釈である。ティツィアーノやマネによって描かれたように、裸の女性は性的欲求の対象となるものである。ポール・ゴーギャンの描いた浅黒い肌のタヒチの女性の作品も想起させる。

この作品はまた、みずみずしいエキゾチックな雰囲気ではなく性的な緊張感をもたらしている一方で、女性は《主寝室》と同じ飾り気のない寝室に寝ており、その粗く塗られた壁はほとんど抽象的な背景となっている。他に注意を向けるものがないため、ある意味でこの抽象的な設定は、女性の裸体に対する盗撮的な視線を強めている。

ヘルガがモデル

この作品の題名は、奴隷や犯罪者が収容されていた、鍵のかかる囲いのことを指している。オダリスク(女奴隷)の伝統と結びついた奴隷制への言及は、あいまいで気まぐれなムードを生み出し、画家の意図に疑問を投げかけている。

問題をさらに複雑にしているのは、モデルである。長年にわたって、ワイエスはモデルをメイドであるベティ・ハモンドと主張してきたが、実際のモデルはドイツ人女性ヘルガ・テストーフである。ヘルガは絵のためにポーズをとったが、彼はそのことを妻から隠すため、髪の色を変えて肌を暗くし、妻に誕生日プレゼントとしてこの作品を贈っている。

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基本情報・編集情報

  • 画家アンドリュー・ワイエス
  • 作品名奴隷収容所
  • 英語名Barracoon
  • 分類絵画
  • 制作年不明 - 1976年
  • 製作国アメリカ
  • 所蔵個人
  • 種類テンペラ、パネル
  • 高さ不明
  • 横幅不明
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