作品概要

蜘蛛》は、画家のジョージ・グロスによって制作された作品。制作年は1914年から1914年で、ワシントン・ナショナル・ギャラリーに所蔵されている。

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《蜘蛛》はドイツの画家ジョージ・グロスによって1914年に制作されたドライポイント版画である。ワシントン・ナショナル・ギャラリーに所蔵されている。

第一次世界大戦の勃発

1914年6月28日、ユーゴスラヴィア民族主義者が、サラエヴォへの視察に訪れていたオーストリア=ハンガリーの帝位継承者フランツ・フェルディナント大公を暗殺した事件が引き金となり、第一次世界大戦が勃発する。各国政府および君主は開戦を避けるため力を尽くしたが、戦争計画の連鎖的発動を止めることができず、瞬く間に世界大戦へと発展したとされる。そして、それまでの数十年間に構築されていた欧州各国間の同盟網が一気に発動された結果、数週間で主要な欧州列強が全て参戦することとなった。

第一次世界大戦は、7千万以上の軍人(うちヨーロッパ人は6千万)が動員され、史上最大の戦争の1つとなった。本作《蜘蛛》は、第一次世界大戦が勃発した1914年に描かれた作品である。

大戦の恐怖

第一次世界大戦の勃発後、グロスは1914年ドイツ軍に入る。第一次世界大戦を「全ての戦争を終わらせるための戦争」と賛美して志願兵となるも、重傷を負って入院生活を送り、戦争の実態に幻滅しつつ、1915年に除隊される。1917年1月に徴兵されたが、同年5月には兵役不適格とされて再び除隊となった。 戦争の最前線を経験したグロスは、ドイツの民族主義や愛国主義を深く嫌悪するようになる。医学的理由のため軍から除隊されたグロスは、彼の絶望、嫌悪、及び、幻滅を表す残忍で皮肉な絵画を描き始める。

新即物主義

ヨーロッパ全土を戦火にさらした第一次世界大戦。とりわけドイツにおいては、厭戦感と敗北感に起因する冷笑的・忍従的な雰囲気が支配的で、そうした時勢に対応する新しい動向が生まれつつあった。その代表的な担い手はマックス・ベックマン、オットー・ディクス、そしてジョージ・グロスらだが、1923年、彼らの作品を集めた展覧会を組織したマンハイム・クンストハレの館長G・F・ハートラプは、当時の国際的流行であった反抽象主義に同伴しつつ、ドイツ的な感受性の顕著な彼らの傾向を「ノイエ・ザッハリッヒカイト」と命名、大戦後の新傾向をいち早く先取りした。その過酷なまでの人物描写は魔術的リアリズムという言葉を生んだ。後に音楽分野にも波及したが、ナチスの台頭とともに退廃芸術として迫害を受け収束することになる。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジョージ・グロス
  • 作品名蜘蛛
  • 英語名The Spider
  • 分類絵画
  • 制作年1914年 - 1914年
  • 製作国ドイツ
  • 所蔵ワシントン・ナショナル・ギャラリー (アメリカ)
  • 種類ドライポイント版画
  • 高さ34.45cm
  • 横幅28.26cm
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