作品概要

砂の女》は、画家のジョージ・グロスによって制作された作品。制作年は1940年から1940年で、オルブライト=ノックス美術館に所蔵されている。

詳細な画像を見る

《砂の女》はドイツの画家ジョージ・グロスによって1940年に制作された油彩画である。オルブライト=ノックス美術館に所蔵されている。

アメリカへの亡命

ドイツ古典主義の美術を模範とするナチス・ドイツ時代には、グロスが属する新即物主義は「退廃芸術」の一つと規定され、激しい弾圧を受けた。

1932年、グロスはニューヨークの美術学校(美術学生連合)に招かれて渡米する。その後1933年、ナチスの弾圧を避けて米国に亡命することを決める。 米国に同化しようとする努力の中で社会諷刺の筆が鋭さを失い、作風が大きく変貌することになる。亡命後の作品はより感傷的な様相を帯びたものとなり、この変化は才能の衰えとみなされ、彼の後期作品はベルリン時代ほどの成功を博すことはできなかった。

第一次世界大戦の最前線を経験したグロスは、ドイツの民族主義や愛国主義を深く嫌悪するようになる。医学的理由のため軍から除隊されたグロスは、彼の絶望、嫌悪、及び、幻滅を表す残忍で皮肉な絵画を描き始めた。グロスの作品は戦争をモチーフにしたものが多い。

本作《砂の女》は、そのような作風とは一線を画し、原点回帰ともいえるような作風の絵画である。

グロスの日本への影響

第一次世界大戦後のドイツの世相を痛烈に風刺した画家であるグロスが日本に始めて紹介されたのは1920年代の初頭である。ミュンヘンやベルリンが芸術都市として知られるようになったこの頃に、ようやくドイツの現代美術も注目されるようになった。そして表現主義やベルリン・ダダ、構成主義、新即物主義などが相次いで日本に紹介されることになった。

グロスの作品は日本の前衛美術家たちに大きな衝撃を与え、大いに賞賛された。

例えば、1920年代の日本の新興美術運動を牽引し、グロスの初期の紹介者でもあった村山知義は、グロスについて次のように述べている。
ジョージ・グロスは、レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロやデューラーやクラナッハやセザンヌやゴッホと並べて、私が最も尊敬する画家である。私も彼から色々な影響を受けたし、日本の諷刺画、挿絵界も、最も彼に傾倒した柳瀬正夢を通じて、大きな影響を受けた。

家にある絵画、高額で売りませんか?

ジョージ・グロスと思われる作品など、もし家に絵画や骨董品がある場合、こたろうで無料査定してみませんか?日本全国で出張買取可能、高額査定、現金支払いなど、メールや電話で気軽に査定することが出来ます。

骨董品・古美術品・絵画を無料査定
作品をもっと見る

基本情報・編集情報

  • 画家ジョージ・グロス
  • 作品名砂の女
  • 英語名Woman in the Dunes
  • 分類絵画
  • 制作年1940年 - 1940年
  • 製作国アメリカ
  • 所蔵オルブライト=ノックス美術館 (アメリカ)
  • 種類油彩
  • 高さ43.18cm
  • 横幅63.5cm
  • 投稿日
  • 編集者
  • 砂の女の感想を書き込む

    こちらで、ぜひ本作品の感想やエピソードを教えてください。作品に関する質問もお気軽にどうぞ。