作品概要

緑から白へ》は、画家のイヴ・タンギーによって制作された作品。制作年は1954年から1954年で、メトロポリタン美術館に所蔵されている。

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《緑から白へ》はフランスの画家イヴ・タンギーによって1954年に制作された油彩画である。メトロポリタン美術館に所蔵されている。

物体群の増殖

第二次世界大戦の勃発にともない、アメリカに亡命した後の1940年代の作品では、タンギーの作風は変化し、不定形の物体群の「オブジェ」が、無機質の物体群へと姿を変えている。そして、それら金属をも思わせる変化したオブジェは、数を増し、複雑に絡み合うように次から次へと増殖を繰り返していく。40年代後半から50年代の作品では、不定形物体群の鋭角化、細分化、増殖の傾向が顕著となる。当時タンギーは、1日当たり9時間ほど深く集中して制作に当たっていたという。

本作《緑から白へ》では、前景に硬質の構造物が確認できるが、ごく小さくまとまっていて、明るい空の領域が多くを占めている。

タンギーとセージ

本作《緑から白へ》では、タンギーの2番目の妻であり画家であるケイ・セージが描くような、幾何学的な形状の影響も見ることができる。タンギーの最初の結婚生活は30年代後半にかけて破局を迎え、その後、彫刻家のハインツ・ヘンゲスの紹介でセージと出会う。彼女の尽力によって、他のシュルレアリスト達と共にアメリカに亡命することになる。

タンギーとセージは、1940年8月17日に、ネヴァダ州のリノで正式に結婚した。タンギーとセージは、作風において互いに影響を与え合っている。セージ作品における典型的構造によるイメージは、タンギーと暮らし始めた後に確立されている。またセージはタンギーを崇拝していた。「彼は私が知る限り最も純粋な芸術家であり、最も偉大な男でした」。

タンギーの急逝

1954年にタンギーとセージの共同展がハートフォードのワズウォースで開催され、これがタンギーの生前最後の展覧会となった。展覧会が終了し、タンギーは、年が明けて間もなくの1955年1月15日、ベッドから降りようとして頭から落ちたことによる脳出血で急逝した。妻のセージはその後、8年を費やしてタンギーの全作品を整理し、463まで番号を振った目録を作成(1963年ピエール・マティス画廊より出版)してから、ピストルで自らの命を絶っている。

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基本情報・編集情報

  • 画家イヴ・タンギー
  • 作品名緑から白へ
  • 英語名From Green to White
  • 分類絵画
  • 制作年1954年 - 1954年
  • 製作国アメリカ
  • 所蔵メトロポリタン美術館 (アメリカ)
  • 種類油彩
  • 高さ99.1cm
  • 横幅81.3cm
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