作品概要

もう二度と》は、画家のイヴ・タンギーによって制作された作品。制作年は1939年から1939年で、スコットランド・ナショナルギャラリーに所蔵されている。

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《もう二度と》はフランスの画家イヴ・タンギーによって1939年に制作された油彩画である。スコットランド・ナショナルギャラリーに所蔵されている。

技術的な洗練

1920年代後半に、タンギーのイメージの基本構造が確立し、以後タンギーは、茫漠とした空間に蠢く不定形の物体群をひたすら描きつづけることになる。1928年、タンギーは、シュルレアリスト達の集会場となっていたシャトー通りでの共同生活を終え、前年に結婚したジャネットと暮らしはじめた。1930年には夫婦で北アフリカを旅行している。この旅行後、タンギーの作風は変化している。

初期アメリカ時代

タンギーとジャネットとの結婚生活は破局を迎える。その後、彫刻家のハインツ・ヘンゲスの紹介で、後の再婚相手となる画家ケイ・セージと出会う。タンギーは、第二次世界大戦の勃発により1939年、他のシュルレアリスト達と共にアメリカへ亡命するが、その亡命は彼女の尽力によるものである。タンギーとセージはアメリカ西部を旅行し、1940年、ネヴァダ州のリノで正式に結婚した。1941年にはセージと共にグリニッジ・ヴィレッジからコネチカット州ウッドベリーに移り住んだ。

本作《もう二度と》は、1939年11月、フランスからニューヨークに渡った直後の作品である。アメリカの画商に売るために描いたものである。ごく「初期アメリカ時代」の作品であるといえる。この時代のタンギーの絵画は、明るい色彩と、独特のモチーフである不定形の物体群によって特徴付けられる。このシュールで空想的な風景において、考えぬかれた精密な方法を使用することでタンギーは、非現実的かつ超現実的は描写を我々に示してくれる。

タンギーは自分の絵の変化についてこのように述べている。「合衆国に来てから私の絵のなかに起こったと気づくただひとつの変化は、たぶん、パレットの変化である。どうして色調がこのように強くなったのか。わからない。ただ、ここにはひとつの大きな変化があると思いあたる。たぶん、光のせいなのだろう。それに空間が広くなったという感じもある。ここでは空間を広くつくれる。だから私はここに来た」。

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基本情報・編集情報

  • 画家イヴ・タンギー
  • 作品名もう二度と
  • 英語名Never Again
  • 分類絵画
  • 制作年1939年 - 1939年
  • 製作国アメリカ
  • 所蔵スコットランド・ナショナルギャラリー (スコットランド)
  • 種類油彩
  • 高さ92cm
  • 横幅73cm
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