作品概要

棍棒での決闘》は、画家のフランシスコ・デ・ゴヤによって描かれた作品。制作年は1820年から1823年で、プラド美術館(スペイン)に所蔵されている。

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『棍棒での決闘』は、スペインの画家フランシスコ・デ・ゴヤ作の油彩画で、現在、マドリードのプラド美術館に所蔵されている。1820?1823年頃、ゴヤが別荘の内壁に直接描いた「黒い絵」シリーズの1つで、泥か砂の地面に膝まで埋められつつ、互いに棍棒を持って戦う2人の男を描いている。

フランシスコ・ザビエル・デ・サラス・ボッシュによると、ゴヤは、ディエーゴ・デ・サーヴェドラ・ファハルドの作品に出てくる寓意画を参照していたかもしれない。その作品とは、寓意画集「政治の格言」や、皇族の教養に関する100編の小論文を含む「キリスト教国家の皇族の考え」といったものだ。寓意画は、カドモスと竜の牙というギリシャ神話を引用した。アテナの教えにより、カドモスが地上に竜の牙を蒔くと、そこから「スパルトイ」と呼ばれる武装した猛々しい人間が誕生した。カドモスは、その人間達の輪に向かって石を投げ、生き残りが5人になるまで戦わせた。生き残った5人は、カドメイア(テーベの城砦)の建造においてカドモスの力となった。

サーヴェドラは、王国の平和という最終目標のために、いかにして統治者は争いを起こすのかを論議するよう、このイメージを用いた。ゴヤによるこの寓意的表現の使い方は、フェルナンド7世の信条や政治を参考にしていたかもしれない。

1819年、ゴヤは、マドリード近くにあるマンサナーレス川のほとりに「聾者の家(キンタ・デル・ソルド)」と称される家を購入した。耳が不自由な以前の居住者にちなんで名付けられた、2階建ての小さな家だった。とはいえ、ゴヤも1792年に発熱した後、左耳が聞こえなかった。1819?1823年、ゴヤは14枚のシリーズ作品を制作した。油彩絵具を使ってその家の壁に直接描いたのだ。本作品は2階に描かれていた。

基本情報・編集情報

  • 画家フランシスコ・デ・ゴヤ
  • 作品名棍棒での決闘
  • 制作年1820年-1823年
  • 製作国不明
  • 所蔵プラド美術館(スペイン)
  • 種類壁からキャンバスへ
  • 高さ123cm
  • 横幅266cm
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