作品概要

彼はしたいようにしていた》は、画家のイヴ・タンギーによって制作された作品。制作年は1927年から1927年で、ニューヨーク近代美術館に所蔵されている。

詳細な画像を見る

《彼はしたいようにしていた》はフランスの画家イヴ・タンギーによって1927年に制作された油彩画である。ニューヨーク近代美術館に所蔵されている。

シュルレアリスム運動への参加

タンギーは20歳でフランス軍に徴兵されるが、この時に知り合った詩人のジャック・プレヴェールの紹介で、1924年にアンドレ・ブルトン率いるシュルレアリスム運動の画家達と出会うことになる。その後1927年にパリで初の個展を開催した。本作《彼はしたいようにしていた》は、その個展に出品されたものである。
この個展を見てブルトンは、タンギーを「もっとも純粋なシュルレアリスト」であると評し、以降シュルレアリスムの画家として名声を博すことになる。

タイトルとの整合

タンギーのイメージは明確な指示対象を持たないので「読解不可能性」は常に潜在している。本作《彼はしたいようにしていた》の場合では、タイトルの文字通り、遊んでいる子供がいて、彼がしたいようにしているという情景を描いているようにも見える。作品のタイトルは、展覧会に際してほとんど一括してつけられたとのことであるから、描かれた時点では無題であったと思われるが、タイトルはランダムに選ばれたものではなく、整合性が見出されるものであると、後年の研究で明らかになっている。

不定形物体群の登場

本作《彼はしたいようにしていた》が描かれた1920年代の間は、不定形物体群はアメーバや、海洋生物、エクトプラズムのような形態を示し、数もまばらであった。その後は次第に確固としたフォルムを備えはじめ、画面に比して巨大化しつつ、より複雑な形態を取り、硬質な無機物あるいは機械を思わせるものとなる。後年、さらに増殖と細分化の兆しが見られはじめ、巨大化、複雑化、増殖化、細分化は極限まで進むことになる。

タンギーのイメージとエクトプラズムの関係について踏み込んだ研究・考察は行われてはいないが、エクトプラズムのような物体がこの時期のタンギー作品には頻出している。

本作《彼はしたいようにしていた》には、数は少ないながらも大きい海洋生物のような物体が確認できる。

作品をもっと見る

基本情報・編集情報

  • 画家イヴ・タンギー
  • 作品名彼はしたいようにしていた
  • 英語名He Did What He Wanted
  • 分類絵画
  • 制作年1927年 - 1927年
  • 製作国フランス
  • 所蔵ニューヨーク近代美術館 (アメリカ)
  • 種類油彩
  • 高さ79.4cm
  • 横幅64.8cm
  • 投稿日
  • 編集者
  • 彼はしたいようにしていたの感想を書き込む

    こちらで、ぜひ本作品の感想やエピソードを教えてください。作品に関する質問もお気軽にどうぞ。