作品概要

我が影と共に》は、画家のイヴ・タンギーによって制作された作品。制作年は1928年から1928年で、ニューヨーク近代美術館に所蔵されている。

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《我が影と共に》はフランスの画家イヴ・タンギーによって1928年に制作された油彩画である。ニューヨーク近代美術館に所蔵されている。

デペイズマン的記号併置

1924年、タンギーはシュルレアリスト達と接触し、グループの一員となった。その参加直後のタンギーのイメージはデペイズマン的記号併置の手法に拠るものであった。デペイズマンとは、「人を異なった生活環境に置くこと」、転じて「居心地の悪さ、違和感、生活環境の変化、気分転換」を意味するフランス語であり、美術用語としては、あるものを本来あるコンテクストから別の場所へ移し、異和を生じさせるシュルレアリスムの方法概念を指すものである。この時期のタンギーにとっては、周囲の画家からモチーフを借用してデペイズマン的記号併置の実験を行うことがシュルレアリスム風のイメージを試みる1つの手段だったとみられる。

シュルレアリスムにおける最重要概念

タンギーの描く不定形物体群は明確な指示対象を持たないため、記号間の「ズレ」、つまりそれらがどれだけ隔たっているかが認識されえないものである。不定形物体群によるイメージは、制作手法という点ではオートマティスムの概念によって捉えることができる。オートマティスムはシュルレアリスムにおける最重要概念の1つであり、ブルトンによる「シュルレアリスム宣言」における定義がこのことを示している。

浮遊する物体

本作《我が影と共に》が描かれた1920年代の間は、不定形物体群はアメーバや、海洋生物、エクトプラズムのような形態を示し、数もまばらであった。その後は次第に確固としたフォルムを備えはじめ、画面に比して巨大化しつつ、より複雑な形態を取り、硬質な無機物あるいは機械を思わせるものとなる。後年、さらに増殖と細分化の兆しが見られはじめ、巨大化、複雑化、増殖化、細分化は極限まで進むことになる。

タンギーのイメージとエクトプラズムの関係について踏み込んだ研究・考察は行われてはいないが、エクトプラズムのような物体がこの時期のタンギー作品には頻出している。

本作《我が影と共に》には、数は少ないながらも大きいエクトプラズムや海洋生物のような物体が確認できる。

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基本情報・編集情報

  • 画家イヴ・タンギー
  • 作品名我が影と共に
  • 英語名With my Shadow
  • 分類絵画
  • 制作年1928年 - 1928年
  • 製作国フランス
  • 所蔵ニューヨーク近代美術館 (アメリカ)
  • 種類油彩
  • 高さ104.5cm
  • 横幅81.5cm
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