作品概要

等しい時》は、画家のイヴ・タンギーによって制作された作品。制作年は1951年から1951年で、アリゾナ大学美術館に所蔵されている。

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《等しい時》はフランスの画家イヴ・タンギーによって1951年に制作された油彩画である。アリゾナ大学美術館に所蔵されている。

オブジェの増殖

第二次世界大戦の勃発にともない、アメリカに亡命した後の1940年代の作品では、彼の作風は変化し、不定形の物体群の「オブジェ」が、無機質の物体群へと姿を変えている。そして、それら金属をも思わせる変化したオブジェは、数を増し、複雑に絡み合うように次から次へと増殖を繰り返していく。40年代後半から50年代の作品では、不定形物体群の鋭角化、細分化、増殖の傾向が顕著となる。

本作《等しい時》では、金属質のオブジェ群で構築される硬質の構造物が前景に集まっていて、タンギーの前期の作品群と比するとそれらが増殖している確認できる。飛行機による空爆後の情景をも思い起こさせる。1939年から1945年までの6年間にわたった大戦の記憶はタンギーの心に重くのしかかっている。

父と慕っていたブルトンとの決別

タンギーの最初の結婚生活は破局を迎え、その後、彫刻家のハインツ・ヘンゲスの紹介で、後の再婚相手となる画家ケイ・セージと出会う。タンギーは、他のシュルレアリスト達と共にアメリカへ亡命するが、その亡命は彼女の尽力によるものである。タンギーとセージはアメリカ西部を旅行し、1940年、ネヴァダ州のリノで正式に結婚した。1941年にはセージと共にグリニッジ・ヴィレッジからコネチカット州ウッドベリーに移り住んだ。

シュルレアリスム運動を率いていて、またタンギーが父と慕っていたブルトンは、1946年、フランスに帰還するが、タンギーはセージと共にアメリカに留まることになった。このことから、パリのシュルレアリスムとのつながりは次第に薄れていった。またブルトンがセージを嫌っていたためにタンギーとブルトンの関係には不協和音が生じており、1949年のニーナ・ドゥーセ画廊での展覧会を巡るいさかいを経て、1951年にはタンギーはブルトンの関係を絶った。タンギーとセージは1953年にヨーロッパを旅行し、パリやブルターニュを訪れているが、結局タンギーがブルトンと再会することはなかった。

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基本情報・編集情報

  • 画家イヴ・タンギー
  • 作品名等しい時
  • 英語名Time Without Change
  • 分類絵画
  • 制作年1951年 - 1951年
  • 製作国アメリカ
  • 所蔵アリゾナ大学美術館 (アメリカ)
  • 種類油彩
  • 高さ91cm
  • 横幅71cm
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