作品概要

小さな隠者のスフィンクス》は、画家のレオノール・フィニによって制作された作品。制作年は1948年から1948年で、テート・ギャラリーに所蔵されている。

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子宮摘出後の感情

この作品は、戦後期にフィニによって制作された、重要な作品である。非常に複雑で正確、かつ技術的な方法で描かれている本作は、画家が1947年の終わりに経験した、自発的な子宮摘出術の後の感情を直接描き出したものであるといえる。

目を伏せたスフィンクスは、フィニ自身の自画像である。壊れた卵の殻は、子供ができないことを示唆しており、肺のように見えるドア枠からぶら下がっている臓器は、画家の取り除かれた子宮である。引き裂かれた壁は、フィニの手術による外傷とその結果としての、感情的なもろさを表現している。骨や朽ちた葉に囲まれて黒いマントを身に着けている姿は、まるで喪に服しているかのようである。

死というテーマ

破壊と死というテーマは、当時のフィニにとって、個人的なものだけでなく、ヨーロッパの戦後の雰囲気を反映していた。ここで描かれているスフィンクスは、他のフィニ作品のように強くはなく、繊細で、打ち負かされている。感情的な生命を持つ「隠者」として物思いに耽る孤独なスフィンクスの姿は、レメディオス・バロによる多くの作品の色調を想起させる。

興味深いことに、身体の内部を一部抽出して表面に描くというフィニの表現方法は、初期作品とより共通している。昔の文化では、死骨を洗うこと、儀式で血を使うこと、遺体を保存することなどがより身近であった。この意味において、フィニは内部を外部にもたらすことは、自己探求の本質的な要素であると認識していた。この認識は、フリーダ・カーロと共通するものである。

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基本情報・編集情報

  • 画家レオノール・フィニ
  • 作品名小さな隠者のスフィンクス
  • 英語名Little Hermit Sphinx
  • 分類絵画
  • 制作年1948年 - 1948年
  • 製作国不明
  • 所蔵テート・ギャラリー (イギリス)
  • 種類油彩、キャンバス
  • 高さ41.1cm
  • 横幅24.4cm
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