作品概要

日傘》は、画家のフランシスコ・デ・ゴヤによって描かれた作品。制作年は1777年から1777年で、プラド美術館に所蔵されている。

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『日傘』は、画家フランシスコ・デ・ゴヤ作の油彩画である。本作品は、スペインのマドリードにある王宮の壁に飾るタペストリーのために描かれた原画の1枚だ。

タペストリーには、日常生活の穏やかな出来事が表現されており、アストゥリアスの皇太子夫妻――後の国王カルロス4世と王妃マリア・ルイサ・デ・パルマの食堂をより良くするために制作された。マリアは、愉快な場面の数々で食堂を彩って欲しかったので、ゴヤに制作の依頼をした。ゴヤはその依頼に応えて、本作品や他のタペストリーの原画を描いた。本作品は現在、他の原画作品「目隠し遊び」と同様、マドリードのプラド美術館に展示されている。

ゴヤは、作品制作の際にフランスとスペインのファッションを合わせることが多い。本作品の女性は地面に腰を下ろし、長い散歩の途中で休憩しているのかもしれない。当時のフランス風の服装を身にまとっている。右手に扇子を持ち、膝の上で子犬を撫でている。若者は、日差しから女性の顔を守るために日傘を持っている。その格好は、当時の下流階級の人間が着るような格好を意味する、いわゆる「マホ」である。髪はヘアーネットでまとめており、ベルトは色鮮やかな絹糸でできている。背景を見てみると、空に暗雲が立ちこめ、風で木々が揺れていることから、嵐が起こる前兆を表現しているのだろう。

本作品からはとても穏やかなぬくもりが感じられ、非常に強い風に吹かれる木によってそのぬくもりが引き立っている。若者は、片方の足を岩に乗せて立ち、危険な日差しや訪れるやもしれぬ嵐から、誇らしげに女性を守っているようだ。

基本情報・編集情報

  • 画家フランシスコ・デ・ゴヤ
  • 作品名日傘
  • 制作年1777年-1777年
  • 製作国不明
  • 所蔵プラド美術館
  • 種類油彩
  • 高さ104cm
  • 横幅152cm
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