作品概要
《ボルドーのミルク売りの少女》は、画家のフランシスコ・デ・ゴヤによって制作された作品。制作年は1825年から1827年で、プラド美術館(スペイン)に所蔵されている。

『ボルドーのミルク売りの少女』は、1825?1827年頃に制作された油彩画である。一般的に、スペインの画家フランシスコ・デ・ゴヤの作品であり、絶筆となった作品だとされている。
本作品は、評論家から世間一般まで、非常に高く評価され賞賛されている。しかし、本当にゴヤの作品であるのか、という疑問が美術史家達から投げかけられている。もし本作品が本当にゴヤの作品ならば、描かれているのはロサリオ・ワイスか、もっと可能性があるのは、ロサリオの母であり、最晩年のゴヤの家政婦だったレオカディア・ワイスだろう。レオカディアは、ボルドーに亡命したゴヤの世話をし、共に過ごした女性である。
本作品は、ゴヤの死後、本人の遺言により末子のハビエル(1784年生まれ)に譲渡された。1年後、ハビエルは経済的に困窮したことから、遠い親戚のフアン・バウティスタ・デ・ムギーロにやむをえず売却した。1946年、ムギーロの子孫は、本作品をプラド美術館に寄贈した。作品の起源について疑念が残っているにも関わらず、所蔵ギャラリーでは人気がある展示作品だ。
ロサリオは後に画家となったので、時おり、本作品の制作者であるかもしれない、と言われることがある。しかしながら、王立サン・フェルナンド美術アカデミーに所蔵されている素人っぽいロサリオの作品と比較してみると、本作品がロサリオ作である可能性は極めて低いと考えられている。
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