作品概要

太陽のままに》は、画家のイヴ・タンギーによって制作された作品。制作年は1947年から1947年で、ネルソン・アトキンス美術館に所蔵されている。

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《太陽のままに》はフランスの画家イヴ・タンギーによって1947年に制作された油彩画である。ネルソン・アトキンス美術館に所蔵されている。

大きい物体群

第二次世界大戦の勃発にともない、アメリカに亡命した後の1940年代、タンギーの作風は変化していった。色彩は一層明るく鮮やかになり、画面空間に対して不定形の物体群が占める割合がしばしば大きくなり、結果として物体群の巨大化あるいは空間の巨大化といった印象をもたらすものとなっている。
本作《太陽のままに》で、目を引くのは大きい物体群である。前景には、灰色と弱い赤色の骨のような形状の2つの構造の堆積が確認できる。物体群は
人間のようでもあり、右の物体は左側から突出していて上方を指している直角の腕を有している。背景は、濃い灰色の砂漠のようであり、右側の後部には平坦な石、低い地平線、緑に染まった白い空の領域が見える。

タンギーのイメージ

タンギーのイメージは、構成要素自体が明確な指示対象を持たない「不透明なイメージ」であり、読解を無化してしまう性質を持っている。こうした特殊性は、徹底的に言語を逃れようとする性質とも言い換えられる。このことはシュルレアリスムの視覚イメージが常に言語とのつながりを保持してきたことからすれば異質である。言い換えると、彼のイメージは、その言語との交換不可能性において、またそこから生じるいわばイメージの領域の極限化において、シュルレアリスム及び20世紀の視覚イメージにおいて特異な位置を占める。

タンギーの領域は「具体的なものの核心そのもの」にある。具体的なものとは、タンギーについて思考を進めていけば、最終的に辿り着くのはイメージ以外に還元できないイメージの領域となる。明確にそれ自身でありながら、言語化不可能なもの。観念化できないものでありながら、物質的レベルに留まることのないもの。それが「具体的なもの」であり、その「核心」、つまりその極限的な形がタンギーのイメージである。

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基本情報・編集情報

  • 画家イヴ・タンギー
  • 作品名太陽のままに
  • 英語名At the Risk of the Sun
  • 分類絵画
  • 制作年1947年 - 1947年
  • 製作国アメリカ
  • 所蔵ネルソン・アトキンス美術館 (アメリカ)
  • 種類油彩
  • 高さ71.1cm
  • 横幅40.6cm
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