作品概要

家具付きの時間》は、画家のイヴ・タンギーによって制作された作品。制作年は1939年から1939年で、ニューヨーク近代美術館に所蔵されている。

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《家具付きの時間》はフランスの画家イヴ・タンギーによって1939年に制作された油彩画である。ニューヨーク近代美術館に所蔵されている。

大戦の勃発

1930年代の後半に入り、タンギーの結婚生活は破局を迎えた。その後1937年に彫刻家のハインツ・ヘンゲスの紹介で、後の再婚相手となる画家ケイ・セージと出会う。第二次世界大戦(1939年から1945年までの6年間にわたる)の勃発にともない、タンギーは、セージの尽力によって、他のシュルレアリスト達と共にアメリカに亡命する。パリ時代では売れなかったタンギーの新しい生活が始まり、ニューヨークで彼は意外なほどの歓迎を受けた。

ジェイムズ・ジョンソン・スウィーニー、ジェイムズ・スロル・ソビーといった著名な批評家が、競ってタンギーを紹介しはじめる。貴族的なパリでは成功の妨げとなっていた、「素人画家」としての経歴や、庶民的、放浪者的、不良的なタンギーの体質がそのままアメリカでは受け入れられることになった。タンギーの作風はセージに影響を与えている。

明るい色彩

様々な試行錯誤を経て、タンギーの作品は1930年代に入り技術的な洗練を示す。1920年代の多くの作品では、空間や色彩は薄暗く、不定形物体群のフォルムもしばしば曖昧だった。これに対して、1930年代の作品では、空間は透き通り、色彩は明るくなり、物体群のフォルムも明確で硬質なものに変化している。

本作《家具付きの時間》では、画面を薄明るい色彩に支配され、物体群のフォルムは明確なものである。物体群は前景に集まっていて、地面に投影されたシルエットや人間のようなオブジェ群などはデ・キリコを思い起こさせる作品となっている。

タンギーの性格

イヴ・タンギーは几帳面な性格の芸術家であったといわれている。無口で、自分について、そして作品についてもほとんど語ることはなかった。しかしながら、タンギーの作品は、彼の夢の世界そのものをも語りかけてくれるものとなっている。

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基本情報・編集情報

  • 画家イヴ・タンギー
  • 作品名家具付きの時間
  • 英語名The Furniture of Time
  • 分類絵画
  • 制作年1939年 - 1939年
  • 製作国アメリカ
  • 所蔵ニューヨーク近代美術館 (アメリカ)
  • 種類油彩
  • 高さ116.7cm
  • 横幅89.4cm
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