作品概要

夜から夜へ》は、画家のイヴ・タンギーによって制作された作品。制作年は1947年から1947年で、デ・ヤング美術館に所蔵されている。

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《夜から夜へ》はフランスの画家イヴ・タンギーによって1947年に制作された油彩画である。デ・ヤング美術館に所蔵されている。

オブジェの巨大化

第二次世界大戦の勃発にともない、アメリカに亡命した後の1940年代の作品では、タンギーの作風は変化していった。不定形の物体群の「オブジェ」が、無機質の物体群へと姿を変えている。そして、それら金属をも思わせる変化したオブジェは、数を増し、複雑に絡み合うように次から次へと増殖を繰り返していく。色彩は一層明るく鮮やかになり、画面空間に対して不定形の物体群が占める割合がしばしば大きくなり、結果として物体群の巨大化あるいは空間の巨大化といった印象をもたらすものとなっている。

本作《夜から夜へ》で、目を引くのは大きい物体群である。右側の物体は帆船のようでもある。物体のフォルムは明確である。くっきりと地面に投影されたシルエットは、デ・キリコの影響を感じさせる作品となっている。

タンギーの領域

タンギーの領域がシュルレアリスムにおいてどのような位置を占めるのかという問いを立てた場合、シュルレアリスム運動を率いたアンドレ・ブルトンの次のような言葉がさしあたってこの問いの答えとなる。「それらは自然の中に一切の直接的等価物を持たず、今日までどんな有効な解釈も許してはいない。そこでまず曖昧なことは全て打ち切りにして、それらのものと共にある時、私たちは抽象的なものの中にいるどころか、具体的なものの核心そのものにいるということを明確にしよう」。

タンギーの領域は「具体的なものの核心そのもの」にある。具体的なものとは、タンギーについて思考を進めていけば、最終的に辿り着くのはイメージ以外に還元できないイメージの領域となる。明確にそれ自身でありながら、言語化不可能なもの。観念化できないものでありながら、物質的レベルに留まることのないもの。それが「具体的なもの」であり、その「核心」、つまりその極限的な形がタンギーのイメージである。

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基本情報・編集情報

  • 画家イヴ・タンギー
  • 作品名夜から夜へ
  • 英語名From One Night to Another
  • 分類絵画
  • 制作年1947年 - 1947年
  • 製作国アメリカ
  • 所蔵デ・ヤング美術館 (アメリカ)
  • 種類油彩
  • 高さ115cm
  • 横幅91.5cm
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