作品概要

アマン・ジャンの肖像》は、画家のジョルジュ・スーラによって制作された作品。制作年は1882年から1883年で、メトロポリタン美術館に所蔵されている。

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《アマン・ジャンの肖像》は、ジョルジュ・スーラ(1859-1881)の1883年に発表された作品で19世紀最高の肖像画のひとつ、と言われている。スーラは、19世紀後半パリで活躍した画家で、点描画、新印象派の創始者で知られている。この作品は、メトロポリタン美術館に所蔵されている。

スーラ初のサロン出展作

スーラは、1878年国立美術学校に入学し、新古典主義のアンリ・レーマン(1814-1882)から学んだが、そのとき一緒に勉強していたのが同じく画家のアマン・ジャン(1860–1936)である。

美術学校入学後、一年で退学して軍隊にはいるが、その後兵役を経てパリに戻り、アマン・ジャンとアトリエを共同して制作活動を始める。そのときに制作をはじめたのが本作《アマン・ジャンの肖像》である。

この作品は、彼が23歳のときの作品で、1883年のサロン・ド・パリへの初めての出展作になった。きめの細かいミシャレット紙にコンテ・クレヨンで描かれたモノクロの素描画であるが、古典的な横向きのポーズをとる男性を、スーラ独特の技法で描いた光と影のバランスがとれた傑作で、時間を超越した普遍的な魅力があふれている。

新印象派へのプレリュード

スーラは独自の点描画の技法を身につけたが、その基盤は美術学校で学術的に学んだ古典にある。本作《アマン・ジャンの肖像》はモノクロであるが、これを制作している時期、ドラクロワ(1798-1863)の作品の特に色彩について熱心に研究していた。スーラは光学理論や色彩理論についても勉強していた。

19世紀、ミシェル=ウジェーヌ・シュヴルール、オグデン・ルードなどの科学者が、色彩、光学効果、知覚などについて一般的に理解しやすい論文を発表し、芸術家たちがそれを取り入れ始めた時期でもある。スーラは、シュヴルールの法則に基づいて原色とその補色の油絵具の細かい点を色の比率を考えながら並べていく点描画法を生み出した。本作の発表ののち、その技法を用いた作品を次々と発表し、それ以降スーラの作品は新印象派と呼ばれるようになるのである。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジョルジュ・スーラ
  • 作品名アマン・ジャンの肖像
  • 英語名Portrait of Edmond François Aman-Jean
  • 分類絵画
  • 制作年1882年 - 1883年
  • 製作国フランス
  • 所蔵メトロポリタン美術館 (アメリカ)
  • 種類ミシャレット紙(木炭紙)にコンテ・クレヨン
  • 高さ62.2cm
  • 横幅47.5cm
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