作品概要

数の忘却》は、画家のイヴ・タンギーによって制作された作品。制作年は1944年から1944年で、メナード美術館に所蔵されている。

詳細な画像を見る

《数の忘却》はフランスの画家イヴ・タンギーによって1944年に制作された油彩画である。メナード美術館に所蔵されている。

巨大な物体

第二次世界大戦(1939年から1945年までの6年間にわたる)の勃発にともない、アメリカに亡命した後の1940年代の作品では、色彩が一層明るく鮮やかになり、また画面空間に対して不定形の物体群が占める割合がしばしば大きくなり、結果として物体群の巨大化あるいは空間の巨大化といった印象をもたらすものとなっている。1940年代の半ばから、さらに増殖と細分化の兆しが見られはじめ、その後巨大化、複雑化、増殖化、細分化は極限まで進むことになる。

タンギーの作品変遷における連続性、一貫性、自律性は単調さとみなされがちだが、こうした点もまたタンギーのイメージの特性として位置付けることができる。タンギーの作品変遷における連続性、一貫性、自律性は、個々のイメージの意味を希薄化させる作用をもたらす。

シュルレアリスムのコラージュ技術

本作《数の忘却》は、画面を支配する色彩はやや薄暗いものの、物体のフォルムは明確である。そして、物体は巨大な印象を受ける。背後の小さい地面に鋭く投影されたシルエットはデ・キリコを思い起こさせる作品となっている。デ・キリコのイメージに出会い画家となったタンギーは、デ・キリコの謎を純粋な形で自己増殖させ、イメージの領域を極限化させた。本作《数の忘却》は、シュルレアリスムのコラージュ技術を使用して描かれたものと考えられる。

多くの場合、夢の状態を喚起するような不可解なタイトルは、より深い意味あるいは作品における真実を探求させるようにシュルレアリスト達によって用いられていた。しかしながら、タイトルはランダムに選ばれたものではなく、整合性が見出されるものであると、後年の研究で明らかになっている。

全てのシュルレアリスト達のように、タンギーもまた、日常的な世界の五感を参照して作画することはせず、想像力や、潜在意識の深さを推測するように作品を完成させた。

作品をもっと見る

基本情報・編集情報

  • 画家イヴ・タンギー
  • 作品名数の忘却
  • 英語名Forgetfulness of the numbers
  • 分類絵画
  • 制作年1944年 - 1944年
  • 製作国アメリカ
  • 所蔵メナード美術館 (日本)
  • 種類油彩
  • 高さ33cm
  • 横幅25cm
  • 投稿日
  • 編集者
  • 数の忘却の感想を書き込む

    こちらで、ぜひ本作品の感想やエピソードを教えてください。作品に関する質問もお気軽にどうぞ。