作品概要

鳥によって、火によって、だがガラスによってではなく》は、画家のイヴ・タンギーによって制作された作品。制作年は1943年から1943年で、ミネアポリス美術館に所蔵されている。

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《鳥によって、火によって、だがガラスによってではなく》はフランスの画家イヴ・タンギーによって1943年に制作された油彩画である。ミネアポリス美術館に所蔵されている。

初期アメリカ時代

本作《鳥によって、火によって、だがガラスによってではなく》は、1939年から1945年のタンギーの「初期アメリカ時代」において最も微細な作品であると考えられる。この時代のタンギーの絵画は、明るい色彩と、独特のモチーフである不定形の物体群によって特徴付けられる。このシュールで空想的な風景において、考えぬかれた精密な方法を使用することでタンギーは、非現実的かつ超現実的は描写を我々に示してくれる。

多くの場合、夢の状態を喚起するような不可解なタイトルは、より深い意味あるいは作品における真実を探求させるようにシュルレアリスト達によって用いられていた。

コラージュの駆使

岩のような形状、風船のような不思議な塔、車輪や石が、この曇天の夢のような情景に宿る。オブジェは固体であるが、それでも、全体の形状は転移している状態にあるようにも見える。溶融しているのか、冷凍されているか?火のような赤、冷たい灰色の色彩の範囲からは、どちらなのかはわからない。

本作《鳥によって、火によって、だがガラスによってではなく》は、シュルレアリスムのコラージュ技術を使用したものとも考えられる。

コラージュの第一人者として知られるマックス・エルンストは、1920年代からコラージュの実験を行っていた。その後、シュルレアリスムに参加するとデペイズマンの体系下にコラージュを発展・理論化する。彼の評論では「コラージュのメカニスムとは何か。私はそこに、2つの異質なものの偶然の出会いの成果・開発を見ようと試みたのだ」と書いている。コラージュとは、素材を作者の思うままに貼り付けた結果、思い描いていたイメージとはまったく違うものが出来上がることが良いとされている。エルンストの言説は、コラージュが単に造形表現の技法なのではなく、デペイズマンを視覚化するための実験であったということを表している。

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基本情報・編集情報

  • 画家イヴ・タンギー
  • 作品名鳥によって、火によって、だがガラスによってではなく
  • 英語名Through Birds, Through Fire, But Not Through Glass
  • 分類絵画
  • 制作年1943年 - 1943年
  • 製作国アメリカ
  • 所蔵ミネアポリス美術館 (アメリカ)
  • 種類油彩
  • 高さ122.6cm
  • 横幅110.5cm
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