作品概要

無用な光の消灯》は、画家のイヴ・タンギーによって制作された作品。制作年は1927年から1927年で、ニューヨーク近代美術館に所蔵されている。

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《無用な光の消灯》はフランスの画家イヴ・タンギーによって1927年に制作された油彩画である。ニューヨーク近代美術館に所蔵されている。

未知の物体

本作《無用な光の消灯》が描かれた1920年代の間は、不定形物体群はアメーバや、海洋生物、エクトプラズムのような形態を示し、数もまばらであった。その後は次第に確固としたフォルムを備えはじめ、画面に比して巨大化しつつ、より複雑な形態を取り、硬質な無機物あるいは機械を思わせるものとなる。後年、さらに増殖と細分化の兆しが見られはじめ、巨大化、複雑化、増殖化、細分化は極限まで進むことになる。

タンギーのイメージとエクトプラズムの関係について踏み込んだ研究・考察は行われてはいないが、エクトプラズムのような物体がこの時期のタンギー作品には頻出している。

本作《無用な光の消灯》の左側には、手のような形をした物体とそこから出ている細い線が確認できる。またこのタイトルは、エクトプラズム実験において、暗闇が必須条件だったことを想起させるものでもある。

エクトプラズムとは

タンギーのイメージは明確な指示対象を持たず、現実にいかなる対応物も持たないため、タンギーの描く不定形物体群は、実在ではなくあくまでイメージに留まろうとするものである。エクトプラズム研究がさかんに行われたのは第一次世界大戦前後であり、実験記録として多くのエクトプラズム写真が撮られ、研究書にまとめられ出版された。

エクトプラズムを巡る心霊研究者達の議論を検討すると、タンギーの不定形物体群と類似した特徴がエクトプラズムに付与されていたことが見えてくる。エクトプラズムのイメージにおいても、ある種の現実性が強調されているにもかかわらず、それが他の何かと同一化されることは拒まれる。エクトプラズムが何であるのかという問いに答えが与えられることはない。そのためにエクトプラズムは実在ではなく、イメージの次元に留まらなくてはならない。

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基本情報・編集情報

  • 画家イヴ・タンギー
  • 作品名無用な光の消灯
  • 英語名Extinction of Useless Lights
  • 分類絵画
  • 制作年1927年 - 1927年
  • 製作国フランス
  • 所蔵ニューヨーク近代美術館 (アメリカ)
  • 種類油彩
  • 高さ92.1cm
  • 横幅65.4cm
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