作品概要

モンマルトルの街の光景:風車》は、画家のフィンセント・ファン・ゴッホによって描かれた作品。制作年は1887年から1887年で、ゴッホ美術館に所蔵されている。

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1887年2月から3月にパリで描かれた作品。セーヌ川右岸のモンマルト、パリで最も高い丘として知らる。ゴッホはパリ滞在中に自ら色彩の研究をしていたと言われている。「モンマルトルの街の光景:風車」では、その特徴が現れている。

灰色の空を背景に、フランスの国旗の青と赤が風景の中で繰り返される。青い風車、赤い屋根、赤い荷馬車、そして子どもの赤い服と青い服。道に沿ってはためく複数のフランス国旗。青と赤の色のリズムが、白や灰色の背景の中で、音符のように繰り返されて画面を飾っている。灰色の冬の空や、葉のない木々の中で、旗の色彩が風に靡いて揺れてる様が、そのまま街の動きを感じさせる。細部を見ると、風車や荷台の車輪の影までフランス国旗の青が配色されている。画面全体では、空と地面の描写が省略されて、地面は暖色系の灰色、空は寒色系の灰色で、ここでもフランス国旗の色の類似が繰り返されている。

「モンマルトルの街の光景:風車」の中には電線までもが描き込まれているが、これも印象派以前の絵画にはなかった変化だ。人々の生活に電線がなかっただけではなく、絵画が理想を表現する行為である以上、構図に不整合な対象は古典的に除かれた。

この作品では、地面の描写が単純化されていることと合わせると、ゴッホにとって、空を横切り揺れる電線は、見逃すことのできない絵画のリアリティだった。よく見ると電線の影は青い線で筆が引かれることにより、旗と同様に揺れて動いているように見える。

基本情報・編集情報

  • 画家フィンセント・ファン・ゴッホ
  • 作品名モンマルトルの街の光景:風車
  • 制作年1887年-1887年
  • 製作国不明
  • 所蔵ゴッホ美術館
  • 種類油絵具
  • 高さ34.5cm
  • 横幅64.5cm
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