作品概要

刑務所の中庭(囚人の運動:ドレを模して)》は、画家のフィンセント・ファン・ゴッホによって描かれた作品。制作年は1890年から1890年で、プーシキン美術館に所蔵されている。

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本作品はゴッホが精神状態に異常をきたし、強度の神経発作を起こした後に南仏サン・レミのカトリック精神病院「サン・ポール」に入院していた頃に制作された。1890年代初頭の代表的な作品の一つで、ゴッホが高く評価していたフランスの版画家ギュスターヴ・ドレの「ニューゲート監獄?運動場」にほぼ忠実に基づいて画面構成されているが、地面のブルーから上に向かって徐々に黄色に変化しているのは、まさにゴッホの世界になっている。

作品では刑務所の中庭で3人の帽子を被った看守の監視の下、33人の囚人が円を描くように歩行運動を行いながら整列的に配置されている。囚人達の表情は全く覇気がなく希望を感じられず、まるで出口の見えない迷路を彷徨っているかのような絶望的な印象を受ける。その中で唯一、一番手前で歩いている帽子を被っていない金髪の男だけが本作品を観る者へ僅かに視線を向けており、入院中のゴッホの自由への渇望を見出すことができる。

その一方で、上方では蝶の自由な舞が表現されており、囚人達とは対照的に、ゴッホの入院中の鬱屈した精神状態を反映させているかのように、刑務所の高い塀に眩い光が強く当てられており、ゴッホの希望を投影しているように思われる。

基本情報・編集情報

  • 画家フィンセント・ファン・ゴッホ
  • 作品名刑務所の中庭(囚人の運動:ドレを模して)
  • 制作年1890年-1890年
  • 製作国不明
  • 所蔵プーシキン美術館
  • 種類油彩/画布
  • 高さ80cm
  • 横幅64cm
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