作品概要

暗い庭》は、画家のイヴ・タンギーによって制作された作品。制作年は1928年から1928年で、ノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館に所蔵されている。

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《暗い庭》はフランスの画家イヴ・タンギーによって1928年に制作された油彩画である。ノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館に所蔵されている。

幻想的な作風

タンギー独自の幻想的な作風が確立した時期の作品である。タンギーは20歳でフランス軍に徴兵されるが、この時に知り合った詩人のジャック・プレヴェールの紹介で、1924年にアンドレ・ブルトン率いるシュルレアリスム運動の画家達と出会うことになる。27年にパリで初の個展を開催した。この個展を見てブルトンは、タンギーを「もっとも純粋なシュルレアリスト」であると評し、以降シュルレアリスムの画家として名声を博した。

生物的形態

画面の基調をなしている海のような雲状の空間の間から、暗色の塊が出ている。多くは細長い形状で、後方には宙に浮遊しているものも見える。
タンギーの初期の作品には、具象的モチーフが比較的多く見られるが、それらとは異なり、この作品では、骨片や小石のような物体(biomorph「生物的形態」と呼ばれることがある)がひしめきあっている。

デ・キリコ作品との出会い

タンギーは、デ・キリコ作品との出会いを次のように語る‐「その頃のある日、私はボエシー通りを下るバスのデッキに立っていました。ポール・ギヨーム画廊のウィンドウの2つの絵が私の目を捕らえました。私はバスを降りて、見とれてしまったのです。それらはキリコのもので初めて見るものでした」。

キリコにインスピレーションを受けたというだけあって、不穏な空、屹立する物体が地面に落とすくっきりしたシルエットなど、非具象派主義のシュルレアリスムの固有のスタイルを有し、キリコやダリに通じるシュルレアリスム絵画共通のクリシェも取り入れている。

タンギーの影響

タンギーのスタイルは、1930年代のシュルレアリストのスタイルを採用したロベルト・マッタやエステバン・フランセスなどに重大な影響を与えている。また後に、タンギーの絵画は、監督ポール・グリモー、脚本ジャック・プレヴェールの1980年公開のフランスのアニメーション映画である『王と鳥』に影響を与えたと言われている。

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基本情報・編集情報

  • 画家イヴ・タンギー
  • 作品名暗い庭
  • 英語名The Dark Garden
  • 分類絵画
  • 制作年1928年 - 1928年
  • 製作国フランス
  • 所蔵ノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館 (ドイツ)
  • 種類油彩
  • 高さ91.4cm
  • 横幅71.1cm
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