作品概要
《ウォータールー橋の開通式(ホワイトホール階段からの眺め、1817年6月18日)》は、画家のジョン・コンスタブルによって制作された作品。制作年は1819年から1832年で、テート・ギャラリーに所蔵されている。

《ウォータールー橋の開通式(ホワイトホール階段からの眺め、1817年6月18日)》は、イギリスの画家ジョン・コンスタブルによって制作された油彩画である。テート・ギャラリーに所蔵されている。
開通式を描いた作品
7フィート以上の長さを持ち、13年という制作期間の結果であるこの作品は、コンスタブルの展示されたキャンバス作品の中で最大のものである。1817年6月18日の、ロンドンのウォータールー橋の開通式を記念して描かれた。コンスタブルは、1819年以降に描いた素描や油彩スケッチを用いて、盛大な式典を再現しようと試みた。ウォータールー橋は、後に印象派の画家クロード・モネが連作の主題にしたことでも有名である。
制作の背景
コンスタブルは、1817年に故郷のサフォークからロンドンに引っ越している。おそらくこの開通式を目撃したと思われるが、この作品を描くアイディアを思いついたのは、式から2年後のことであった。この主題は、コンスタブルに重要な歴史的出来事を記録する機会を提供した。
描写
作品は、ホワイトホール階段から船に乗る皇太子を描いている。ロンドン市長の船は、右前景の目立つ位置にあり、橋の薄い水平線とセントポール大聖堂の遠くのドームへと鑑賞者の目を導く赤い市長旗をうねらせている。橋の左端には、1832年に本作が展示されたロイヤルアカデミーの本拠地であるサマセット・ハウスがある。
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