作品概要

エジプト人少女のヌード》は、画家のジョン・シンガー・サージェントによって制作された作品。制作年は1891年から1891年で、シカゴ美術館に所蔵されている。

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制作の背景

1891年、サージェントは新たな発想を得るため、エジプト、ギリシャ、トルコを旅していた。その際、カイロのアトリエで全身の習作を描いたのが本作だ。

サージェントは肖像画家として大きな名声を得て、日々多くの依頼を受けていた。しかし、次第に同じようなスタイルの作品を描き続けることに疲れてしまい、ボストン公共図書館の壁画など、違った形式のプロジェクトに取り組むようになった。

ボストン公共図書館の壁画には「宗教の歴史」というテーマが与えられていたため、その素材やインスピレーションを得るために訪れたのがエジプトであった。

構成と表現

彼を一躍有名にした作風の大胆な構図や個性を表現した上流階級の人々の肖像画とは違い、本作では伝統的な表現に立ち戻り、丁寧に女性の身体の形や肌のトーンを描き出している。また、モデルの女性のポーズも複雑で、右足に重心をかけて上半身を左にねじった姿となっている。

長い茶色の髪を三つ編みに仕上げている自分の手の方に、少しおどおどとした感じで目線を落としている。非常に繊細ながら、大きな鼻、ふくよかな唇、太い眉毛、額を覆うふさふさした厚い前髪、と強い特徴を示した顔つきである。

背中の部分は影となっており、背景も暗い色で塗られ、光はほとんどが彼女の腕と脚に当たるようになっており、体のつくりにも細かく注目している。肌はまるで金色の磁器のようで、古典的な画家の巨匠たちが追求していた表現スタイルだ。

作品展示

サージェントは元々写実主義の様式がパリのサロンで評価された画家であったが、恐れることなく新しい手法を取り入れたり、現代的な様式を実験的に取り入れたりしていた。

実際の生命感を描き出した本作は、1892年に開催されたシャン・ド・マルスのサロン、1893年のシカゴ万国博覧会など、世界的に様々なところで展示された。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジョン・シンガー・サージェント
  • 作品名エジプト人少女のヌード
  • 英語名Nude Egyptian Girl
  • 分類絵画
  • 制作年1891年 - 1891年
  • 製作国エジプト
  • 所蔵シカゴ美術館 (アメリカ)
  • 種類油絵
  • 高さ190.5cm
  • 横幅61cm
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