作品概要

聖母子》は、画家の藤田嗣治によって制作された作品。制作年は1959年から1959年で、ランス美術館に所蔵されている。

詳細な画像を見る

《聖母子》は、エコール・ド・パリの代表的な画家であり、日本画の技法を油彩画に取り入れながら、独自の乳白色の肌と呼ばれた裸婦像を描いた藤田嗣治(1886-1968)が1959年に制作した油彩画である。

レオナール・フジタ誕生

1955年、藤田はフランス国籍を取得し、日本国籍を抹消した。フランスを終の住処としてフランス人として生きていくことを決めた。

1959年10月14日、フランスのランス大聖堂において、藤田は妻君代とともに、カトリックの洗礼を受けた。ふたりはそれぞれ、レオナールと、マリー=アンジュ=クレールと洗礼名を授けられた。レオナールは尊敬するレオナルド・ダ・ヴィンチにちなんでいる。7つの秘跡のうち、洗礼、堅信、聖体拝領、婚姻の4つの秘跡を受けた。藤田は10代の頃からキリスト教に関心を寄せていた。

本作はこの日のために完成された。洗礼後、大聖堂に寄贈された。現在は市内のランス美術館で保管されている。この聖母子像の画面右下には受洗の日付と、レオナール・フジタとしての最初の署名が記されている。

丁寧に描きこまれた作品

建設中の木造建築の構造を思わせる木枠を背にたたずみ、優しく穏やかな幸福感をたたえた聖母子と、彼らを祝福する4人の天使たちを描いている。周囲の金地にほどこされた丸い装飾は、藤田の宗教的な作品においてしばしば見受けられる。

聖母子の慈愛に満ちたまなざしと優美な身ぶり、着衣のやわらかな襞、天使ひとりひとりの表情まで丁寧に描きこまれている。画家の穏やかで充実した心のうちがうかがえる作品だ。

作品をもっと見る

基本情報・編集情報

  • 画家藤田嗣治
  • 作品名聖母子
  • 英語名Madonna and Child
  • 分類絵画
  • 制作年1959年 - 1959年
  • 製作国フランス
  • 所蔵ランス美術館 (フランス)
  • 種類油彩
  • 高さ81.5cm
  • 横幅54.2cm
  • 投稿日
  • 編集者
  • 聖母子の感想を書き込む

    こちらで、ぜひ本作品の感想やエピソードを教えてください。作品に関する質問もお気軽にどうぞ。