作品概要

劇場にて(初めての外出)》は、画家のピエール=オーギュスト・ルノワールによって描かれた作品。制作年は1875年から1876年で、ナショナル・ギャラリーに所蔵されている。

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『劇場にて(初めての外出)』は印象派の画家ルノワールによって1876年に描かれた絵画であり、現在はロンドンのナショナル・ギャラリーに収蔵されている。

ルノワールが劇場を題材にした本品と《劇場にて(桟敷席)》の2作品には、技術的な面で大きな違いがある。中期のルノワールは、アルジャントゥイユにてモネとともに創作活動を行い、印象派の技術と思想を形成した時期である。

現実味

精密な描画表現はすでに放棄されており、人物の周囲は輝く多様な色に彩られている。そこからは、他の絵画作品にはない現実味を感じることができる。色づかいとしては黒は使われておらず、色彩の深さは群青色で表現されている。しかし、印象派画家にとって視覚効果の関心は、単に色使いのみではなく、ある一瞬の場面の光をどのように捉えることができるか、ということである。

手法

ある一つの物体に焦点を当てると、眼はその物体の周りにあるものや背景は漠然としか捉えることができない。ルノワールは。鑑賞者の視線が初めての夜の外出を楽しむ少女に向くようにし、背景の劇場と観客たちに対してはあいまいな印象を持つよう仕向けた。

非日常の場面の刺戟的な雰囲気が、色の洪水とぼんやり見える背景の人物たちから伝わって来る。落ち着いた印象の『劇場にて〜桟敷席』とは対照的である。

印象派の着想を絵画として表現していく試みは、同時期の作品の《ぶらんこ》や《ムーラン・ド・ラ・ギャレット》に見て取ることができる。

基本情報・編集情報

  • 画家ピエール=オーギュスト・ルノワール
  • 作品名劇場にて(初めての外出)
  • 制作年1875年-1876年
  • 製作国不明
  • 所蔵ナショナル・ギャラリー
  • 種類油彩
  • 高さ65cm
  • 横幅49.5cm
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