作品概要

窓から見たパリ》は、画家のマルク・シャガールによって描かれた作品。制作年は1913年から1913年で、グッゲンハイム美術館に所蔵されている。

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『窓から見たパリ』は、マルク・シャガールが1910年にロシアからパリに移動した後に制作された。パリでの最新の前衛的なスタイルを採用して本作は描かれている。

街の空や窓枠の上の鮮やかな色の半透明の虹色の重なり合いや、パリの象徴としてのエッフェル塔は、シャガールの友人のロバート・ドローネの作品でよく描かれていたモチーフや表現手法である。シャガールがドローネのオルペウスキュビズムのスタイルに触発されたことは明らかである。

そして本作ではシャガールは、パリと彼の故郷のロシアを対比して描いた。シャガールは1908年以降、何度か窓から見た街の風景を描いている。エッフェル塔の隣にある落下するパラシュートは当時、ロシアの発明者が初のナップサックパラシュートの飛行実験に成功したことから描かれた。

それは画家自身が新しい西洋のライフスタイルや今抱いている新しい現代芸術の思考のなかで、飛躍の象徴として、パリの空から落ちるパラシュートの男を描いたとされている。そして右下の左右に二つの顔を持つ男はパリでの新しい生活と故郷を懐かしみ見つめる画家自身である。彼の青い肌のトーンが意味するものでは悲しみであり、手のひらの上には故郷に残した恋人の写真を保存しているハート型のロケットペンダントが描かれている。右下の男の頭上にはユダヤ人のカップル描かれ、伝統的な黒服と帽子を身につけている。

シャガールはとても強く、彼の生い立ちであるユダヤ教の影響を受けていた。絵の中心部の猫の左側にある逆さまの鉄道列車は、彼の帰国出来ない状況を表している。本作はパリでの新しい生活と、戦争の影響のなかで翻弄される自身の故郷への哀愁を表す作品である。

基本情報・編集情報

  • 画家マルク・シャガール
  • 作品名窓から見たパリ
  • 制作年1913年-1913年
  • 製作国不明
  • 所蔵グッゲンハイム美術館
  • 種類油彩、キャンバス
  • 高さ136cm
  • 横幅141.9cm
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