作品概要
《誕生日》は、画家のマルク・シャガールによって制作された作品。制作年は1915年から1915年で、ニューヨーク近代美術館に所蔵されている。

『誕生日』は1915年、シャガールとベラが結婚するわずか数週間前に描かれた、2人の愛を表現する作品である。
モチーフ
シャガールとベラは浮遊し、流れるように描かれている。画家は体をねじり、彼の未来の妻にキスをし、彼の頭は非現実的に逆さまに伸ばされている。ベラは驚いたような表情をして、美しい花束を持ち、空中に浮遊している。カップルは鮮やかな赤いカーペットとリビングルームのある部屋の中で至福の愛情に包まれている。
色彩は、アイボリー、ベージュなど、リビングルームの家具や壁などの色とバランスよく描かれている。夢のような、ほとんど非現実的なシーンの表現はロマンチックな愛の高揚感を描く。
シャガールと妻・ベラ
この作品は若い恋人達の愛や、その気持ちを力強く伝えている。これは、キャンバスの外に幸福がにじみ出るようである。ロシア生まれの画家マルク・シャガールは繰り返し、愛をテーマに作品を生涯を通して多く描いている。彼の生活の中で、愛の源は妻・ベラであった。
ベラとはシャガールの故郷であるビテブスク、ベラルーシの町で10代だったときに出会った。シャガールが経験した恋愛と結婚は第二次世界対戦と同時期であったため、悲劇と喜びの両方で作品を描いた。
彼の作品の特徴は生きる喜びを表現しており、個人的なロマンチックな愛を臆面もなく描くのがシャガールの特徴だといえる。本作は、詩的で純粋な妻に対する愛の作品だ。
好きです
2018年2月19日 10:28 pm, ID 12044