作品概要
《ウェイマス湾、ボウリーズ・コーヴとジョーダン・ヒル》は、画家のジョン・コンスタブルによって制作された作品。制作年は1816年から1817年で、ロンドン・ナショナル・ギャラリーに所蔵されている。

《ウェイマス湾、ボウリーズ・コーヴとジョーダン・ヒル》は、イギリスの画家ジョン・コンスタブルによって1816年から1817年にかけて制作された油彩画である。ロンドン・ナショナル・ギャラリーに所蔵されている。
革命的な風景画家
19世紀の風景画に革命をもたらしたジョン・コンスタブルは、ウィリアム・ターナーと同様、ヨーロッパの美術界に大きな影響を与えた画家である。コンスタブルは、当時の基準であった理想化された風景画から離れ、詳しい観察による自然界の写実的な描写を好んだ。風景画の他、100点を超える肖像画や、油彩で描いた膨大な数のスケッチも制作している。彼のスケッチは、展覧会に出品したキャンバス作品よりもはるかに細部描写を欠き、印象主義的であるといえる。
新婚旅行先の風景
この絵は、イギリスの南岸、ウェイマス湾の眺めを描いたものである。ボウリーズ・コーヴとジョーダン・ヒルも描かれている。ジョーダン川が海岸の上を流れており、その後ろにはファージー・クリフがある。遠く離れたところには、グリーンヒル海岸が見える。
1816年10月、コンスタブルは、ドーセットのウェイマスの海辺の町近くにあるオズミントン村に新婚旅行に行った。この作品のアイデアは、この時期に生まれたものである。
1819年、コンスタブルは《オズミントンの海岸》と呼ばれる本作のより大きなバージョンの作品を、英国美術推進協会にて展示している。
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