作品概要
《私と村》は、画家のマルク・シャガールによって制作された作品。制作年は1911年から1911年で、ニューヨーク近代美術館に所蔵されている。

本作は、ロシア系フランス人画家のマルク・シャガールによって1911年に描かれた絵画である。これは、現在ニューヨーク近代美術館で展示されている。本作品はソフトな色合いで夢のようなモチーフが連続的に描かれている。
構成
前景には、帽子を被った緑色の顔をした男が、その頬に搾乳されている子ヤギが描かれた大きなヤギを見つめている。そして前景の男の黒い手の上で生命の木が輝いている。
背景には、シャガールのルーツであるロシア正教教会、そのとなりに家々があり、そして中央には、黒服を着た鎌を持っている男の前で逆さまの女性バイオリニストが描かれている。
シャガールの思い出
よく見れば、緑色の顔をした男は聖アンデレ十字のネックレスを身に着けているので、男はクリスチャンであることを示す。本作のタイトルが示すように、《私と村》は、画家の出生の場所と、その場所でのシャガール自身の過去の思い出からの影響が感じられる。
文化的統合
この絵画の意義は、東ヨーロッパの異なる民話や文化、ロシア語、イディッシュ語の両方の様々な文化の統合にある。その文化を示す象徴的なモチーフ(例、生命の木)や、あえて奇抜なスタイルは、その当時の絵画表現として画期的であった。
その空想的な絵画表現はシャガールの子供の頃の思い出から創り出され、学者のH.W.ジャンソンの言葉では『キュビズムの童話』と言われており、作品は色や大きさ、重力やこの世の法則に関係なく、シャガールの想像力によって再構築されている。
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