作品概要

私の部屋、アコーディオンのある静物》は、画家の藤田嗣治によって制作された作品。制作年は1922年から1922年で、フランス国立近代美術館に所蔵されている。

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《私の部屋、アコーディオンのある静物》は、エコール・ド・パリの代表的な画家であり、日本画の技法を油彩画に取り入れながら、独自の乳白色の肌と呼ばれた裸婦像を描いた藤田嗣治(1886-1968)が1922年に制作した油彩画である。

ものへの愛着

1922年のサロン・ドートンヌ出品作で、他の出品作は、《裸婦》、《学校》とタイトルは知られているが、作品は特定されていない。前年の《私の部屋、目覚まし時計のある静物》と同一サイズの対作品、連作だと捉えられている。本作は、一時期は母国の父親の元に置いたが、死後は自身の手元に置き、戦後フランス国立近代美術館に寄贈された。

画面ではアコーディオンを中心にものが左右対称に配されている。陶器の犬の置物は長らく藤田家に現物があった。左手前の裁縫箱は藤田の手仕事への関心、右手前のラ・フォンテーヌ『寓話』の絵本は物語への愛着を示している。

静物画にこめられた意味

中央の壁に描けられているのは民衆版画《人生の階段》で、フランス革命の頃からよく売られていた寓意画で。誕生から死の床までの人生の階段が描かれている。過ぎ行く時間、人生のはかなさの寓意と解釈できる。この細密な描写は、後年、藤田は自分の画集にこの部分だけ拡大して掲載して、その技量を自負している。

また、キリスト教と関連のある2つの要素も描かれている。1つはカレンダーが8月15日で、カトリックの聖母マリア昇天の火になっている。もう1つは、日本製と思しき裁縫箱のふたに描かれたモティーフで、そこには祭壇に礼拝する人物が描かれ、天使もいる。

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基本情報・編集情報

  • 画家藤田嗣治
  • 作品名私の部屋、アコーディオンのある静物
  • 英語名My interior
  • 分類絵画
  • 制作年1922年 - 1922年
  • 製作国フランス
  • 所蔵フランス国立近代美術館 (フランス)
  • 種類油彩
  • 高さ130cm
  • 横幅97cm
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