作品概要

自画像》は、画家の藤田嗣治によって制作された作品。制作年は1921年から1921年で、ベルギー王立近代美術館に所蔵されている。

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《自画像》は、エコール・ド・パリの代表的な画家であり、日本画の技法を油彩画に取り入れながら、独自の乳白色の肌と呼ばれた裸婦像を描いた藤田嗣治(1886-1968)が1921年に制作した油彩画である。

自信作のうちの1枚

1921年秋のサロン・ドートンヌには、《裸婦》、《私の部屋、目覚まし時計のある静物》、そしてこの《自画像》の3点が出品された。それ以前は規定いっぱいの6点まで出していたが、今期は3点に絞っていて、自信のほどがうかがえる。

本作は、藤田の愛用品を組み合わせた、自らのアトリエでの最初の自画像だ。背後の机に藤田が好きだったパイプタバコ一式が置かれている。画家は、粗末な部屋の片隅で椅子に腰かけている。

壁には絵皿が飾られているが、子どもが叱られている絵になっている。自戒の意味も込められているのだろうか。藤田のパリ時代は華やかで派手な面がよく知られているが、その実このようなセンチメンタルな面も秘めている。画面右下に35歳と書きこんである。

美術館入り第1号作品

水彩画で名を知られはじめた藤田が油彩画でパリの美術界に挑戦して、名声を勝ちえた作品だ。水彩画で見せた繊細な線、センチメンタルな感情を油彩画でも実現することに成功したのだ。

本作は、翌年、ベルギー、ブリュッセルでの個展に出品された直後、ベルギー王立美術館に購入された。藤田にとって最初のパブリック・コレクションになっている。藤田の回想によれば、1922年春、ベルギーのサントール画廊での個展が終わったあと、パリ行きの汽車に乗っていると美術館職員が追いかけてきて、絵の購入を申し出たという。

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基本情報・編集情報

  • 画家藤田嗣治
  • 作品名自画像
  • 英語名Self-portrait
  • 分類絵画
  • 制作年1921年 - 1921年
  • 製作国フランス
  • 所蔵ベルギー王立近代美術館 (ベルギー)
  • 種類油彩
  • 高さ100cm
  • 横幅80.5cm
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