作品概要

バイオリンと葡萄》は、画家のパブロ・ピカソによって描かれた作品。制作年は1912年から1912年で、ニューヨーク近代美術館に所蔵されている。

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ピカソはただ絵画を画題に忠実に描くよりも、構成や創造することに興味があったといわれている。『バイオリンと葡萄』において、着目すべきは、色や構造、全ての特徴的なパーツ―弓、スクロール、弦、そしてf字孔―これらのパーツは全てバイオリンを構成しており、それぞれがバイオリンを連想させる。

しかしそれぞれのパーツは実際のバイオリンとは、異なった配置をしており、まるで一度ばらばらにされたバイオリンが、ピカソによって組み立てなおされたかのようである。明らかに実態とは異なるにもかかわらず、不思議と不快感や乱雑さは感じられない。それはピカソが、パーツを再配置する際に全体として一つの原始芸術、例えばアメリカのトーテムポールのようになることを意識しながら行われたからであろう。

一部の批評家達は、バイオリンはこうあるべきだと訴え、キュビズムは我々を馬鹿にしているととらえる。しかしそうではない。ピカソは我々が、バイオリンの在るべき姿を知っていることを知っている。そしてまた観覧者たちが、ピカソの絵を、バイオリンの形を学ぶために見るわけではないことも知っている。彼は我々を、有形の固体を分解し、彼のキャンバスで平坦な欠片達を構築していく、非常に知的な空間再配置ゲームへと招待しているのである。

キュビズムはしばしば、分析的キュビズムとして知られている。なぜならそれは、画中の幾何学的なパーツ達がどのような物体を構成するのか「分析」することを必要とするからである。

基本情報・編集情報

  • 画家パブロ・ピカソ
  • 作品名バイオリンと葡萄
  • 制作年1912年-1912年
  • 製作国不明
  • 所蔵ニューヨーク近代美術館
  • 種類油彩
  • 高さ61cm
  • 横幅50.08cm
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