作品概要

フルール河岸 ノートル=ダム大聖堂》は、画家の藤田嗣治によって制作された作品。制作年は1950年から1950年で、パリ国立近代美術館に所蔵されている。

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《フルール河岸 ノートル=ダム大聖堂》は、エコール・ド・パリの代表的な画家であり、日本画の技法を油彩画に取り入れながら、独自の乳白色の肌と呼ばれた裸婦像を描いた藤田嗣治(1886-1968)が1950年に制作した油彩画である。

パリの街の息づかい

ひとけのないパリの街並みだが、それゆえに生きている街の鼓動が聞こえてくるような不思議な魅力をそなえた風景画だ。フレール河岸はセーヌ川に浮かぶシテ島の東側にある通りで、古くから花のマーケットで賑わいをみせる場所だ。左手のシャントル街の路地の奥にノートル=ダム大聖堂の尖塔がみえる。こうしたモニュメントを絵ハガキのように仰々しく真ん中には描いていないのが藤田らしさといえる。

この構図は藤田のお気に入りで、同じ構図の作品を何点か残している。ふと裏通りから見上げたときに目にはいってくる町の象徴、というパリの生活者の視線で描いている。

10年ぶりのパリ

藤田は1950年2月4日、ようやくパリに戻ってきた。1940年にパリを離れてから10年ぶりとなる。ニューヨークからイギリス経由でノルマンディーの港町ル・アーブルに月、そこから列車でパリのサンラザール駅に降りた。藤田はどれほどこの瞬間を待ち望んでいただろう。この絵はパリの何の変哲もない街の風景画だ。これこそが藤田にとってのパリだった。

この作品は制作した翌年にフランス政府に寄贈された。同時に寄贈されたのが藤田の代表作でもある《私の部屋》(1921年)と、《カフェ》(1949年)であることから、藤田はこの小さな絵を重要な作品と考えていたのかもしれない。

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基本情報・編集情報

  • 画家藤田嗣治
  • 作品名フルール河岸 ノートル=ダム大聖堂
  • 英語名Fleur river shore Notre-Dame cathedral
  • 分類絵画
  • 制作年1950年 - 1950年
  • 製作国フランス
  • 所蔵パリ国立近代美術館 (フランス)
  • 種類油彩
  • 高さ38cm
  • 横幅46cm
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