作品概要

馬を引く少年》は、画家のパブロ・ピカソによって描かれた作品。制作年は1905年から1906年で、ニューヨーク近代美術館に所蔵されている。

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1904年、ピカソは新たな画題と暖色を用いたパレットで、新たな試みを始める。いわゆる「バラ色の時代」の始まりである。彼はこの時代に、曲芸師や道化師等の画題や、人間と動物もしくは自然のより前向きな関係性を描いている。

馬を引く少年は、バラ色の時代の代表作であるが、批評家達が画題を十分に説明することもせず、ただ称賛を集めている作品である。批評家達はこの絵はあまり意味を持たない、もしくは説明することは不可能な絵であると評している。だがそれはこの絵を理解するのをあきらめる言い訳にはならない。絵画中のイメージが説明することが難しければ難しいほど、我々はその絵を理解し始めたときに美的感覚における充足感を得るものである。

リチャードソン(イギリスの美術評論家)は、主題の源泉を探したが、結局あきらめてこういった。「目新しさのかけらもない絵だ。」だが、すべての絵画は意味を持っているはずだ。それが名作であればなおさらであり、それを探し当てることは我々の役目ともいえる。絵画の源泉は、当然ながら鍵である。この絵に含まれる二つの主題、少年と馬。

最初に着目すべきは、本作よりも何倍も大きな未完のスケッチ『水場』(1906)である。この絵には5等の馬と数人の人が描かれているが、そのうち一対の人と馬は本作の主題と同様のポーズをとっていることからも、ピカソの頭にこの絵があったことは疑いようがない。また本作がマンテーニャ作の『ペルナッソス』から派生したものであることを議論する専門家は少ない。だが神話の登場人物であるペルナッソスとペガサスの姿は、本作が実在の人間と馬を描いたものであることを除けば、その構成はほとんど同じである。

基本情報・編集情報

  • 画家パブロ・ピカソ
  • 作品名馬を引く少年
  • 制作年1905年-1906年
  • 製作国不明
  • 所蔵ニューヨーク近代美術館
  • 種類油彩
  • 高さ220cm
  • 横幅131cm
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