作品概要

黒い椅子の裸体像》は、画家のパブロ・ピカソによって制作された作品。制作年は1954年から1954年で、ウェクスナーアートセンターに所蔵されている。

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『黒い椅子の裸体像』は、1932年3月9日付けで署名された眠る女性の裸体画である。伸び縮みする繭のような体躯は、のびのびと成長している植物のようなふくよかな広がりを見せ、彼女の胸から伸びる里芋の蔓は、まるで彼女が植物王国の女神であるかのように見せている。

この作品の特筆すべき特徴は、彼女の身体が、肥沃な土地、若芽の生えた種子、熟れた果物や青々と茂った樹木等の暗喩として用いられているところだ。1932年春季に描かれた『横たわる裸婦』は女性と自然の融合を表す、非常に素晴らしい象徴的な作品を連想させる。暗喩のわかりやすさ(例えば、銀色の半月をあらわす横顔、満ち満ちとした細胞のような胸、胃と恥骨は巣立ちしたばかりのひな鳥を表し、腕は発芽したての苗、足は青々しく繁る葉のようだ。)だけではなく、リズミカルにうねる輪郭が異なったそれぞれのパーツを見事に調和させている。

我々はまるで、温室の窓からのぞく燃える太陽によって活性化される変異の様子、燃え盛る炎と、後ろの壁に向かって踊るように蒸発していく様に象徴されるあふれる生命の鼓動を生み出す変身の様子を垣間見る目撃者のようだ。

このような象徴的な想像物を含む絵画は、シュールレアリスト、ジョアン・ミロの得意とする画題である。ミロとピカソは定期的に交流しており、ピカソは常にミロの最新作を見たがっていた。特にピカソは、彼の作品とミロの作品には共通点があると言われることを好んでいた。ピカソ曰く、「ミロと私はは同じ世界に住んでいる。」

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基本情報・編集情報

  • 画家パブロ・ピカソ
  • 作品名黒い椅子の裸体像
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1954年 - 1954年
  • 製作国不明
  • 所蔵ウェクスナーアートセンター
  • 種類油彩画
  • 高さ162cm
  • 横幅130cm
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