作品概要
《グルメ》は、画家のパブロ・ピカソによって制作された作品。制作年は1901年から1901年で、ナショナル・ ギャラリー・オブ・アートに所蔵されている。

「グルメ」(別名:「食いしん坊の子ども」)は青の時代の作品であり、1901年に制作された。青の時代を代表する作品であり、青色以外に白色、黄色、オレンジ色など明るい色遣いが特徴である。
作品では、小さな子供が大きなボールを両手で抱え、底に残っている最後の一口をスプーンで掬い取ろうとしている様子を表現している。そして、作品では、青色とコバルト色で塗られたキャンバスの下に女性の肖像画が隠されている。当時、ピカソには金銭的な余裕がなく、新しいキャンバスを購入できなかった為、一度描いた作品を塗りつぶしたうえで別の作品を描き直すことも多かったといわれる。作品の下に描かれた女性は穏やかに遠くに見つめているが、女性の人物像などは謎めいたままである。
ピカソは青の時代以前に女性の肖像画を描き、それを隠したうえで「グルメ」を制作したと推測される。隠された女性の肖像画は、1990年前半にナショナル・ ギャラリー・オブ・アートに勤務するジョン・デラニー(John Delaney)氏が行った赤外線分析により初めて発見された。現在、「グルメ」は、ナショナル・ ギャラリー・オブ・アート(アメリカ・ワシントンDC)に展示されている。
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