作品概要
《三人の踊り子(ダンス)》は、画家のパブロ・ピカソによって制作された作品。制作年は1925年から1925年で、テート・ギャラリーに所蔵されている。

「三人の踊り子(ダンス)」はシュルレアリスム(超現実主義)の時代の作品であり、1925年6月に制作された。
バレーダンサーであり、妻のオルガ・コクラヴァ(Olga Khokhlova)とチェコ・モンテカルロへ旅行した後、パリにて描いた。右側の踊り子は、ピカソの友人であるラモン・ピショット(Ramon Pichot)と解釈されているが、この作品の制作中に死去した。
また、一部の専門家は、この踊り子をピカソの妻であるコクラヴァだと考えている。左側の踊り子は、ピショットの妻であるガルガーリョ・ガロガロ(Germaine Gargallo)といわれる。この踊り子は不可能に近い角度で頭を下げ、ゾッとするような恐ろしい踊りをしている。
踊りは、恋愛、男女、死を連想させると解釈される。また、真ん中の踊り子は、ピカソの友人であり、ガロガロの恋人であるカルロス・カサヘマス(Carlos Casagemas)といわれる。カサヘマスは傷心のあまりガロガロを銃殺し、その後、銃で自殺した。一方、ピショットの死去は、その25年後であった。ピカソは親友2人を亡くし、三角関係の恐ろしさを表現した作品を描くことに駆り立てられたといわれる。
現在、「三人の踊り子(ダンス)」はテート・ギャラリー(イギリス)にて保管されている。1965年に、テート・ギャラリーは、ピカソと親交のあったローランド・ペンローズ(Roland Penrose)より作品を購入した。
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