作品概要
《シュザンヌ・ブロックの肖像》は、画家のパブロ・ピカソによって制作された作品。制作年は1904年から1904年で、サンパウロ美術館に所蔵されている。

「シュザンヌ・ブロックの肖像 」は青の時代晩期の作品であり、1904年に制作された。
ペンとインクによるスケッチに、グワッシュ(水彩)画法(チョークなどの白色顔料と不透明水彩絵の具を使用して描く画法)を用いて、色彩を明るくした。作品のモデルは、ワグナー作の声楽家として有名なシュザンヌ・ブロックであり、ヴァイオリニストのヘンリー・ブロック(Henri Bloch)と姉妹である。ピカソとシュザンヌ・ブロックの出会いは、1904年、フランスの詩人であるマックス・ジャコブ(Max Jacob)の紹介による。
シュザンヌ・ブロックは、パリ・ラビナン通り13番の住居兼アトリエ「洗濯船」にて、晩夏から初冬にかけて作品のモデルをした。作品はシュザンヌ・ブロックが所有していたが、彼女の死後、相続人・継承者が譲り受けた。1916年、タンハウザー・ギャラリー(ドイツ・ミュンヘン)が作品をサリー・ファルク(Sally Falk)氏に売却した。
その後、作品は、スイスでの個人蔵を経て、1942年から1946年までは、 ナショナル・ギャラリー・オブ・アート(アメリカ・ワシントン州)にて保管された。現在は、 サンパウロ美術館(正式名:サンパウロ・アシス・シャトーブリアン美術館)が所蔵している。
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