作品概要
《鳩と少女》は、画家のパブロ・ピカソによって制作された作品。制作年は1901年から1901年で、個人蔵に所蔵されている。

「鳩と少女」は青の時代の作品であり、1901年(ピカソ20歳)に制作された。ピカソは、この作品により画家として成功したといわれる。
キャンバスには、小さな子供(おそらく少女)が描かれている。少女は赤毛のショートヘアーであり、腰に青いサッシュが結ばれた白いドレスを着ている。両手に白い鳩を抱いて、カラーホイールのような明るい色彩のボールの側に立っている。作品の背景には淡青の空、緑色の芝が描かれている。ピカソは、作品にて幼少期の無邪気を表現していると読み取れる。また、青い空に対して赤毛、緑の芝に対して白いドレスといった色彩理論をふまえている。明るい色彩により、少女の寂しげな様子は和らいでみえる。
作品は個人蔵であり、2012年、クリスティーズのオークションにて5000万ポンドで落札された。落札者は、フランス美術商のポール・ローゼンバーグ(Paul Rosenberg)氏といわれる。それまでは、1924年に、RA・ワークマン(RA Workman)氏がアレキサンダー・リード・ギャラリー(イギリス・スコットランド、グラスコー)より購入したが、1928年にサミュエル・コートールド(Samuel Courtauld)氏が譲り受けた。
1947年、コートールド氏は生前、ヘンリー・マクラーレン(Henry McLaren)氏の妻であるクリスタベル・マクラーレン(Christabel McLaren)夫人に遺贈した。
マクラーレン夫人の死後、家族は作品を1947年から2010年まで、ナショナル・ギャラリーに貸し出した。合わせて、テート・ギャラリー(イギリス)にても展示された。また、作品は2013年5月まで、コートールド・ギャラリーでのピカソ展にて展示されていた。
くさい
2020年6月25日 1:14 pm, ID 20339