作品概要

フローラに扮したサスキア》は、画家のレンブラント・ファン・レインによって描かれた作品。制作年は1634年から1634年で、エルミタージュ美術館に所蔵されている。

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レンブラントの出世作

本作は、レンブラントが故郷のライデンからアムステルダムに活動拠点を移し、名声を確立し始めた頃の作品の一つである。

レンブラントは当時、以前から交流があった画商であり画家のヘンドリック・ファン・アイレンブルフのアムステルダムにある工房に間借りをしており、そこで肖像画を中心として創作活動をしていた。彼はそこで、アイレンブルフのいとこ(またいとこ、姪という説もある)であるサスキア・ファン・アイレンブルフと1633年に出会い、同年婚約をした。翌年1634年7月22日には結婚する。

解釈

裕福な一族の一員であった彼女の夫として、レンブラントは多額の持参金と富裕層へのコネクションを手に入れた。サスキアはその後レンブラントの絵画に度々登場する。本作品も元来、サスキアが花と美の女神フローラに扮した肖像画であると考えられてきた。しかし一部の専門家からは、レンブラントが婚約の3日後に描いたサスキアの素描とあまりにも類似点が少なすぎるという点から、この伝統的な解釈に異議を唱える者もいる。

本作がなぜ製作されたのかその理由は明らかになっていないが、当時の財産目録などを調べるとサスキアの肖像というよりも商用画「フローラ」として描かれた可能性が高いとされる。この作品の中で女性は牧歌的な田園生活を想像させる羊飼いの衣装を身にまとっているが、これは肖像画だけでなく当時の詩歌や演劇でも多用された主題であった。

この美しい衣装を見事に細部まで描ききっているのも、本作品の見どころの一つである。

基本情報・編集情報

  • 画家レンブラント・ファン・レイン
  • 作品名フローラに扮したサスキア
  • 制作年1634年-1634年
  • 製作国不明
  • 所蔵エルミタージュ美術館
  • 種類油彩
  • 高さ125cm
  • 横幅101cm
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